今日の出来事
02/29〜02/21

02/29(火)晴れ

 暇つぶしに小降りのイナダを一匹買ってきた。480円。料理の本を見ながら三枚におろしてみる。料理の本によると、僕が今まで三枚おろしだと思っていたやり方は大名おろしというらしい。ちゃんとした三枚おろしだと中骨に肉はあまり付かないのだが、大名おろしだとどうしても肉が無駄になってしまうらしい。
 で、せっかくなので今回初めて正式な三枚おろしにチャレンジしてみたのだが、大名おろしよりも中骨に肉が付いてしまった。失敗。


 僕たちは穴を掘り続けている。これだけ掘ったのだから恐竜の化石がでてくるかもしれない。

以上


02/28(月)晴れ

 猫がまたコウモリを捕まえてきた。このバカネコは、コウモリやらスズメやらネズミやらを捕まえてきては自慢げに僕の目の前でむしゃむしゃと食べる。美味しいのだろうか。ゲテ食大全を読んだ僕としてはでとても気になるところだ。


 僕たちは今日も穴を掘り続けている。これだけ掘ったのだから黄金が出てくるのかもしれない。

以上


02/27(日)晴れ

 すかいらーく系の中華ファミレス、バーミヤンに友人と遅い昼飯を食べにいった。バーミヤンはなんだか最近やたらとにしきのあきらのCMでがんばっているな。なんでにしきのあきらなんだろう。田中せいじのほうがおもしろいのに。CMといえば、フルーチェリンゴのCMはいろいろと危うい感じがしていいなと。
 で、バーミヤン。フカヒレ粥、カレービーフン、白身魚のあんかけなどを頼んでみる。で、食べてみる。濃い。ギトギトの化学調味料の味が口いっぱいに広がって、おもわず壁を殴ったりテーブルをひっくり返したくなる味だ。今回僕たちが食べたのがたまたま新人バイトがつくったもので味付けを間違えているのか、それともレシピ通りにつくってこういう味なのか。お粥を食べて胃がもたれたのは初めてだ。

 ニュースをみていたら、hideのミュージアムがどっかにできるらしい。完成イメージCGをみたらありがちな地方の観光スポットで、ただ町おこしに使われているだけの感じがする。ギター型の池とかつくったりして。扱いとしては石原裕次郎とかと同じか。


 僕たちはなおしてもらったダッチワイフに乗って旅を続けた。そして、大きな大陸にある大きな平原に空いた大きな穴を見つけてそこに降りてみた。
 この穴を掘っているのは一人の元気なおじいちゃんで、僕たちがなんで穴を掘っているのかと聞いたら、50年前に見た夢にでてきた神様がここで穴を掘りつづければいいことがあるよといったからだという。その夢を見て以来、その神様のお告げを守り、50年間すべてを捨てて穴を掘っているそうだ。罪な神様だ。
 なんだかわからないがおもしろそうなので、僕たちも穴掘りを手伝わせてもらうことにした。

以上


02/26(土)晴れ

 タイトルをど忘れしたけれど、TBSでやっているビートたけしが司会で、村上リカコが一般論を振りかざしていて、変な(主観)外人がいっぱいでてくる番組に出ているサングラスをかけた色黒だけれど黒人の黒さではないガリガリに痩せた真冬でも半ズボン履いていそうな口うるさいアメリカ人の男を、どっかで見たことあるなあとずうっと思い続けていたのだが、今日、やっとこさヤツが誰なのかがひょんなことから判明。ひょんってなんだ。
 ヤツは、その昔、キャプテンジョージだった男だ。キャプテンジョージっていうのは、数年前にテレビの深夜番組やラジオなんかでDJをやっていたけれどいつの間にやら消えていった怪しげなアメリカかぶれした日本人。確かに一時期そんなやつがいた。がってんがってん。
 どうやら彼はアメリカ人として再起をかけているらしいが、口うるさく流暢に日本語をしゃべるアメリカ人はデーブスペクターだけで十分だと僕は思う。

 夜中に野暮用で駅に行ったら、パトカーやら救急車やらが集まっていた。なにがあったのだろうと近づいてみたのだが、すでに後始末が終わった後らしくてなにが起きたのがわからない。こういうなにかが確実に起きたんだけれど、それがなんだかわからないっていう状態は精神衛生上よくない。ミステリーサークルを見つけたけれど原因がわからない人も同じ気分なのだろうか。違うか。

 何千もの針がついている仕掛けが海底から巻き上げられてきた。釣れてくる魚は期待に違わない見事な深海魚で、はっきり言ってもう魚じゃない。プランクトンをそのままでっかくしたようなのや、ウナギをどんどん凶悪に遺伝子操作したようなのが次々と上がってくる。あまりのショックに僕たちはなんとなく手品師がシルクハットから万国旗を出すマジックを思いだした。
 船長から何匹か食べられそうな深海魚を分けてもらったので、乗組員に習いながら三枚に下ろして、刺身にして食べてみることにした。生きているときは地球外生命体みたいな深海魚だが、刺身にしてしまえば普通の白身の魚だ。乗組員がいうには、この魚は回転寿司などでもネタとしてけっこう使われているらしい。  僕たちは新鮮な深海魚っていうのを初めて食べたのだけれど、確かにどこかで食べたことがある味だ。何千メートルもの深海に住んでいる凶悪な外見の魚なのに美味しい。魚も外見や出身地で判断してはいけないということが。食べてしまえば皆うまい。
 深海魚は美味しいのだけれど、そろそろ大地が恋しくなってきた。どうも船の旅は僕たちには合わないようだ。ダッチワイフを船上医の人になおしてもらい、お土産に深海魚の開きをもらって、僕たちはまた旅に出ることにした。

以上


02/25(金)晴れ

 起きてすぐに、なにかいいものないかしらんと冷蔵庫をまさぐる。僕の一日はだいたいここから始まる。
 で、今日の冷蔵庫には、株式会社ナガノトマトの野菜ジュースなる僕の見知らぬ新参者が入っていた。これはクラシカルに缶切りが必要なタイプの缶に入っているので、二カ所に穴を開けてコップに注ぐ。子供の頃は一カ所に穴を開けていたのだが、今はもう大人だから二カ所だ。
 たっぷりめに注いだ野菜ジュースをぐいっと飲んでみたらとても美味しい野菜ジュースだったので、二回ほどつぎ足して420g全部飲みきってしまった。なかなか塩気が効いていて僕の好みの味だ。ジュース界のストロングスタイルといってもいいだろう。よくわからないけれど。無塩の野菜ジュースやトマトジュースは大嫌いだ。
 ちなみにこのジュースをつくっている会社は、ナガノトマトというくらいなので長野にある会社なのだが、長野だからといって原材料にザザムシや蜂の子が入っているような事はない。残念。

 最近の週刊誌やらワイドショーによると、どうやら「ひきこもり」というのが問題になっているようだ。ひきこもりとは、成人しても仕事をろくにせず、実家の部屋から出ようとしないで昼夜逆転の生活をすることらしい。で、そういった生活をしている人が凶悪犯罪を起こす場合が最近多いそうだ。困った問題だ。
 「それっておまえじゃん」と言われないうちにお外にでるようにしようっと。世知辛い世の中ではおちおち無職でいられないようだ。


 朝、僕たちが起きると、すでに乗組員達は仕掛けを巻き上げる準備をしていた。うまく釣れていれば、これから深海魚とのご対面となるわけだが、深海魚といえばチョウチンアンコウとキンメダイくらいしか思いつかない。いったいどんな姿形の深海魚が釣れるのだろう。とても楽しみだ。
 船長の合図と共に、モーターがグイングインと仕掛けを巻き上げていく。僕たちはまだ見ぬ海底生物に胸ときめかせ、固唾を飲んで海面を見守っていたのだが、何千メートルもの海底から仕掛けを引き上げるので、あと2時間程は深海魚を拝めないのだと船長に教えられた。ちょっと恥ずかしい。しょうがないので乗組員達に船の操縦の仕方を習いながら2時間待つ。

以上


02/24(木)晴れ

 四時間ほどの昼寝から目覚めて、さてトイレにいこうと立ち上がった時に、僕はずいぶんと寝ぼけていたのでコタツの上に置いてあったコップの水をひっくり返してしまった。覆水盆に返らず。コタツ布団がびっちゃびちゃ。
 あ〜あと寝ぼけ眼でコタツ布団をタオルで拭こうとしたら、水をこぼしたところに猫が寝ていることに気がついた。猫びっちゃびちゃ。
 寝猫に水。普通は寝ているところに水をぶっかけられたりしたら、何事かとびっくりして飛び起きるものだが、うちの猫はノーリアクションで熟睡している。ずいぶん呑気な猫だ。もう絶対に野生には帰れないな。
 気持ちよく寝ているのを起こすのも気が引けるのだが、猫が寝ていては水浸しのコタツ布団が拭きにくくてしょうがないので、あたまをペチペチして猫を文字通りたたき起こす。気持ちよく寝ていたところを起こされた猫は、ニャアと不平不満を訴える一泣きした後、その場からまったく動こうとはせずに体のまわりに溜まっている水をピチャピチャと飲みだした。どうやら猫も寝ぼけているらしい。


 僕たちが不時着した船は、ある国の深海調査船だった。この船の乗組員達は、突然の来訪者である僕たちを快く歓迎してくれた。帰れと言われなくて本当によかった。
 乗組員の人に、どんな調査をしているのかと聞いたところ、新しい食料資源として使える深海魚を調査しているのだという。聞けば世の中には結構深海魚達が「タラ」や「白身魚」として出回っているそうだ。深海魚も切り身になってしまえば普通の魚だ。せっかくなので、僕たちは海底調査を見物させてもらうことにした。
 深海魚を捕るために、水深何千メートルもの海底にむけて1000個以上の釣り針がついた仕掛けを船をゆっくりと走らせながら落としていく。仕掛けの長さが何千メートルもあるのでそれだけで何時間もかかる大仕事だ。
 仕掛けがすべて沈んだら、船を止めて丸一日魚が針を飲み込むのを待つ。仕掛けを沈めてから引き上げるまでの時間はする事がないので、僕たちは乗組員達と一緒に包丁を研いだ。明日、深海魚がたくさん釣れたら深海魚料理を習う約束をしたのだ。

以上


02/23(水)晴れ

 近所の本屋に行って、アルスラーン戦記を立ち読み。何時間も立ち読みするくらいなら買った方がいいんだけど、なんか何年も新刊を出し渋りしていた田中芳樹に印税を支払うのが悔しいので、無理矢理立ち読みですました。新刊にそんなにぐっとこなかったのは、田中芳樹にやる気がないからだろうか。それとも読み手側が成長してしまったからだろうか。


 ダッチワイフに開いた穴をなんとか塞いで僕たちはまた旅に出た。山を越えて海を越えてどこまでも遠くへいってみることにした。
 広い広い海の上で、それ以上に大きな空を僕たちはダッチワイフに乗って飛んでいる。空を飛ぶときは風に逆らって飛ぶよりも風に乗って飛んだ方がずうっと気持ちがいいので、行き先は風に任せることにした。僕たちはダッチワイフに乗って飛んでいく。
 海の上を風に乗って気持ちよく飛んでいたのだが、ダッチワイフがじわじわと下降を始めてしまった。どうやら塞いだはずの穴から空気が漏れだしてしまったようだ。
 このままでは海に落ちてしまうねえと相談をしていたら、遠くに大きな船が見えた。僕たちはなんとかその船までたどり着き、船の上に不時着をした。僕たちは空を飛ぶ自由な旅人から、船の上の居候になったわけだ。

以上


02/22(火)晴れ

 山手線から日比谷線に乗り換えに秋葉原を使った。秋葉原に着いた時間がちょうどお昼時だったので、前から気になっていた「ホームラーメン」というJRのホームにある立ち食いラーメン屋に入ってみた。
 醤油ラーメン400円の食券と引き替えに30秒で出てきたラーメンは、まったく予想してた通りのそれで、化学調味料のダシがきいたスープがなんとなく秋葉原っぽくて良かった。僕の隣で詰め襟を着てメガネをかけた坊主頭の中学生が、一人で味噌ラーメンをすすっているのもいい隠し味だ。

 腹もくちたし、せっかくなのでちょっと秋葉原周辺を散歩してみた。あえて電気街とは反対側の昭和通り側を選ぶ。
 でっかい本屋でだらだらと立ち読み。うちの近所の本屋には売っていないような本がたくさんあってとても楽しい。この本屋に住みたいなと考えながらフラフラしていたら、中学だか高校生の頃に内向的な青年の通過儀礼的に読んでいたアルスラーン戦記の新作を発見。ああ今頃。
 今更だけど買ってみようかと思ったのだが、すでにストーリーは曖昧にしか覚えていないし、旧作は処分してしまっていて読み返すこともできないのでとりあえずやめておいた。新刊買ったら最初から全部読みたくなってそろえなおしてしまいそうな自分にブレーキを踏む。キューっとな。

 秋葉原駅をでて昭和通りを岩本町方面にちょっと歩いたところに架かる歩道橋はとても揺れて楽しい。しかし歩道橋を渡ったのはいつ以来だろう。


 ダッチワイフに空気を詰めていたら穴が開いていることに気がついた。まあダッチワイフなんだから穴が開いていなければ使えないんだけれど、どうやら右手の二の腕に穴が開いているようだ。これでは次の旅が始められないので直す。

以上


02/21(月)晴れ

 所用で久しぶりに満員電車に乗ることになった。最近はもっぱら電車に座れることが当たり前の時間帯を主戦場としているので、何ヶ月かぶりに背広を着たオヤジに囲まれクラクラした。クラクラといっても、メロメロと同じ意味の方ではなく、「あいたたた」の方だ。わかりにくいか。
 加齢臭とインフルエンザウイルスが充満した電車の中ではなにもすることがない。文庫本の一冊でもポケットに忍ばせておけば良かったなと後悔しながら周囲を見回すと、OLさんらしき人が漫画の単行本を読んでいた。通勤中のOLさんはどんな本を読んでいるのかしらんとチラッと覗いてみたら、「シティーハンター第6巻」だった。渋い選択だなと。
 僕は電車の中で、自分がバッテラ(サバの押し寿司だね)の米一粒になった気がした。


 ダッチワイフに二人乗りして僕たちが次にやってきたところは、人里離れた山奥深くのブナなどが生い茂る原生林だ。僕たちは自然との一体化をしてみることにしたのだ。しかし、実際に森の中で暮らしてみると、まあ緑に囲まれてとても気持ちがいいのだが、どうも蛭やダニが多くて困る。彼らにとって僕は単なる格好の食料に過ぎない。手つかずの自然というものはそんなに人間に便利にはできていないらしい。
 この森に来て最初の日に、僕たちはウサギを見た。次の日にタヌキを見た。その次の日にサルを見た。その次の日にカモシカを見た。その次の日にクマを見た。クマは僕たちには興味を示さずに去っていった。どうやら僕たちはクマの食料としては相応しくなかったようだ。クマに襲われなかったことは幸運なのだが、なんだか僕たちが美味しくないみたいでなんとなく感じが悪い。
 自然だらけの森での生活は、楽ではなかったけれど、森に自分が存在しているだけでとても楽しかった。それこそ空気を吸ったり水を飲んだりするだけで充実感を得ることができたのだ。しかし、僕たちは冬になって雪が降る前にこの森をでることにした。雪に埋もれた森の中で生きていけるほど僕たちは強くない。
 僕たちはダッチワイフに空気をいっぱい詰めて、また旅に出ることにした。

以上


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