管理者養成学校と私


その昔、入社したとある会社の業務命令で静岡県にある「管理者養成学校」という怪しげな施設で研修での出来事です。脚色なし。

まず、到着すると、すでに研修に入っている白い訓練服という名の某宗教団体チックな服を着た人達から大きな声で「こんにちは!」挨拶をされます。その時点でかなり帰りたくなります。

そこでの研修は、朝5:30起床です。朝から施設中を掃除して、ラジオ体操をして、大きな声で挨拶やスピーチの練習をして、社会人として成功するために必要だという行動力基本動作十カ条の暗記をして、40キロ夜間行進をして(雪が降った)、学校オリジナルソングの合唱(5曲覚えなければならない)をして、駅前で大声だして一人で歌ってと、お笑い芸人でも目指さない限り、普通に生きていたら一生に一度もしなくていいような体験を怒濤のごとくたくさんしました。はい。

そこの学校にいる間は、電話も手紙も禁止、テレビやラジオなどのマスメディアとの接触もすべて禁止です。情報から隔離し、カルチャーショックを与えて、訓練で体を疲れさせ、新しい考えを植え込むという、どこぞの宗教やら自己啓発セミナーやらの洗脳みたいで危険が一杯です。最初に貴重品を集めて帰れなくするあたりもニクイ演出です。ちなみに9泊10日の滞在でしたが、私の部屋は15人部屋で3人が途中で逃亡しました。お金も無しにどうやって帰ったのでしょう。家に帰ってきたら遠くのお国で戦争が始まっていていたのが嫌だったです。

で、なんとか卒業して帰ってきたら、なんだか体が痒い。右半身に赤い湿疹ができていたので医者に行ったら帯状疱疹(たいじょうほうしん)という、極度のストレスや疲れからくる病気だといわれました。労災認定はしてもらえませんでした。

後日談:
出所してから一年くらいたって、管理者養成学校で同室だった熊本から東京に出てきた18歳の、純朴を絵に描いたような青年から
電話がかかってきた。その青年とは、上野でチョコレートパフェを食べる約束をしていたのでそのことかと思って話を聞いてみたら、あきらかにマルチ商法の臭いがプンプンする話を勢いよくされて困った。おもわず携帯電話を変えてしまった。

買い物してして

こういうの好きかな