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4/24(日)八景島海の公園で潮干狩り

その昔、私が未成年だった頃からの友人に誘われて、神奈川県の金沢八景にある海の公園というところに潮干狩りにいってきた。狙うは当然アサリ。ここの海岸は自然発生しているアサリなので、2キロまでは無料で潮干狩りができる素敵なところ。確か3年くらい前にきたときは、それはそれは大量に収穫ができ、アサリの砂抜きを風呂桶でやって、大量の砂で詰まらせたような気がする。若気の至り。

今日の干潮は、午前11時。なので10時に海の公園柴口に待ち合わせ。寝坊したら潮が満ちて潮干狩りにならないので、きっちりと電車の時間を調べて、バケツに熊手とおたふくサンダルなどを入れて意気揚々と出発。

潮干狩りセット。 バッチだらけの人。他人。

総武線快速で横浜までいき、そこから京急とかいう千葉よりの東京に住んでいる人間にとっては四年に一回くらいしか縁のない電車の先頭車輛に乗り込み、金沢ナントカという駅に向かう。運転手さんは花粉症。

ガタンゴトン。 金沢文庫到着。

はい、金沢文庫到着。ここから横浜新都市交通シーサイドラインとかいう謎の電車に乗り換える訳だが、あれ、ない。バス停はあるけれど、シーサイドラインが見あたらない。はてはてはてと自作の手書き乗り換えメモを見てみると、ちゃんと「金沢」と書いてある。おっかしいなあと路線図を確認してみると、金沢文庫の次に金沢八景という駅があり、どうやらそこからシーサイドラインは出ているらしい。ああそうですか。

仕方なくまたパスネットで再入場し、ちょうど出発しようとしていた電車のドアに挟まれながら乗り込む。ガタンゴトン。金沢八景を・・・通過。ああ、通過しちゃったよ。停まらないよ。遅刻だよ。電車はそのまま追浜、京急田浦、安針塚、逸見、汐入と次々に通り過ぎ、やっとのこと横須賀中央駅で停車。なんだよ京急、「快特・特急」と「特急」って。わかりにくいよ。

気が付けば横須賀中央。 いまだによくわからない。

遅刻決定。肩をがっくりと落としながら、反対側のホームに行き、焦点の合わない目に入ってきたのは「いいちこ」のポスターに書かれた「草臥(くたび)れて。」の文字。ああ、草臥れたさ。某大学教授にすべてを見透かされているようで負け戦気分。いや、勝てる気がしない相手なのですが。

ああ、草臥れたさ。 金沢八景駅到着。

そんな訳で、必要以上に時間とお金を使って金沢八景駅に到着。とりあえず天気はいい。遅刻ついでに駅前のパン屋で昼飯を購入して、熊手を持った目的を同じとする見知らぬ人達と一緒に憧れのシーサイドラインへ乗り込む。いやあ、なんかもう疲れた。

パン屋さん! パン!なかなかおいしいよ。

海臭い景色を眺めながら、海の公園にやっとこ到着。遅刻したことに対する罪悪感から薄ら笑いを浮かべつつ駅の外に出てみると、知った顔が一人もいない。あらあら置いていかれちゃったかなと念のため乗り換えメモを見てみると、集合場所に「海の公園柴口」と書いてある。ん、柴口?ここは海の公園南口。また間違えたー。もういや。

また無駄に高い切符を買い直してホームで電車を待つ。自分が悪いんだけれど腹が立つので、気を静めるために「ふれあい文庫(金沢文庫だけに。イヤ違う、金沢八景だ。)」から鴨志田穣著「アジア パー伝」をもらっていく。前から読みたかった本なので嬉しい。あれ、これってもっていっていいのかな。

南口・・・。 アジアパー伝ゲット。

結局30分遅れで海の公園柴口に到着。総勢20人近い潮干狩りメンバー(初対面多数)の中で当然私がビリでの到着さ。干潮の時刻が刻一刻と迫る中、待たせてしまった皆さん大変申し訳ございませんでした。申し訳ないので一番後ろに付いて歩く。

柴口から徒歩数分で海岸に到着。おお、なんかテレビで見た真夏の湘南海岸みたいな人口密度。明らかに潮干狩りの景色と異なる世界がここに広がっている。ああ、だめだこりゃ。アサリより人の方が多いに10点。でもまあやるだけやってみっぺやということで、荷物を革パンでやってきたアサリ拾う気ゼロの人に預け、麦わら帽子をかぶりサンダルに履き替えてズイズイと海の方へと歩いていくと、朝からやっているであろう人のバケツはすでにアサリで埋まっている。おお、アサリいるじゃんと足下の砂をよく見てみれば、これだけ人がいるのにそれでもアサリはゴロゴロ落ちている。誰かが撒いている訳でもないのにこの高アサリ指数。素晴らしいね海の公園。

なんだこの人の量は。 それでもアサリは落ちている。

我々一行は底知れぬアサリ埋蔵量にうひょーうひょーと喜びながら、熊手やらシャベルやら素手やらでアサリをまさぐる
。最初は「潮干狩り」らしく熊手でモソモソ掘っていたけれど、大物のいる狩り場はまだ人の手が入っていない水に浸かったエリアなので、熊手で掘るよりも、ザルで砂をたっぷりと掬い、水中でチャプチャプと砂を流してザルに残ったアサリを拾う方が効率がいい。でも一番楽しいのは、砂の中に手を突っ込んで、まさに「手探り」で大粒のアサリを探す方法。指先のリアルな感覚だけで何かを探すという行為が堪らなく楽しい。濁った海水の中からいくらでも発見されるアサリ。これが食べ物であるというのが素敵すぎる。ここでシオヒガリストにワンポイントアドバイス。2センチ以下のアサリは捕っちゃダメよ。条例で決まっているらしいぞ。

アサリ以外にもお寿司でお馴染みのコノシロ(寿司だとコハダですね)の死体やら謎の海中生物やらも獲れて楽しい。ただ、3年前にいくらでも獲れたバカ貝(寿司だとアオヤギ)が全然獲れなくてちょっと哀しい。

一掬いでこれくらい獲れる。 手づかみで大粒アサリを探すのが一番楽しい。

ふと隣を見れば、我々潮干狩りメンバーが、大きなシャベルでアサリの入った砂を土木工事の如く豪快に掬っては大きなザルにぶちまけ、ザックザックとアサリを捕っている。力強いことこの上なし。これで夕飯は安泰だ。

シャベルでザックザックとザルに入れる。 砂を流せばそこには大量のアサリが。

コノシロ。ちょっと悩んだけれどいつ死んだのかわからないのでリリース。 ええと、だれだ。

いやあ、潮干狩り楽しいなあと爪が割れるのを無視しながらモソモソアサリをまさぐっていたら、メンバーの一人が「カタツムリ!」といいながら(ジャンボタニシだっけ?)、見るからに怪しい巨大な巻き貝を持ってきた。おお、これはアサリに穴を開けて食べてしまう悪名高い「サキグロタマツメタガイ」じゃないですか。たぶん。現在「アサリの敵を食べちゃえ大運動」開催中なので、持って帰って誰かにそっと食べさせよう。

もしかしたらサキグロじゃないかも。 裏側。ひええ。

これが食べられた痕。 関係ないけれど金沢八景のパチンコ屋。

だれですか、オッパイつくったのは。 えい。

そんな感じで二時間ほど潮干狩りを堪能し、みんなでバケツ3杯分のアサリを捕獲。久しぶりに太陽と海と砂浜に頭の中に溜まっていた余計なものが放電しきった感じだ。頭も胃袋も空っぽだ。さあ、たっぷり放電した分、アサリを食べて充電しようということで、N谷さんという人が管理人をやっているアパートへ。電車はみんなで乗ると間違えなくて便利だ。

バケツでアバウトに砂出ししたアサリを使い、タライのような鍋で作るボンゴレスパゲティやらアサリの炊き込みご飯を流用してのリゾットなどを思いつきで作ってみる。給食のおばちゃんになった気分で大量に料理するのは楽しいなと。でも収穫した量の1/3しかやっつけられなかったよ。

尋問してアサリに吐かせる係の人。 タライボンゴレ。

炊き込みご飯リゾット。邪道。

問題のサキグロタマツメタガイは、5分ほど茹でて流水で洗い、コンビニでもらったと思われるフランダースの犬のお皿に盛りつけて生姜醤油で食べてみた。なにやら黄色い蜷局を撒いた内臓が素敵。筋肉の部分はコリコリ、内臓の部分はモフモフしていて、味は「肉食のサザエ」といった感じ。濃い。臓物系珍味系発酵食品系が好きな人にはナカナカの珍味だと思う。

茹でる。 カッコイイ。結構砂があるので洗おう。

フランダースのお皿が素敵。


アサリをつまみにいいちこを手酌で飲みながら、やたら人生経験豊富な人達のなんとも巧妙な話をニヤニヤと聞いているうちに一日が終了。たっぷりのアサリをお土産に解散。

ああ気持ちよく疲れた。八景島からアサリがなくならないことを祈りつつ就寝しよう。


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