2/25(土)サイクリングのフリをした狩猟生活への下調べ
二月っていうのは、短い。そんなことは物心ついた頃から知っているけれど、どうしても慣れないんだよね。月末までに振り込まないといけなかった家賃、ついうっかり振り込み損ねちゃった。そんな短い二月最後の貴重な週末、天気もいいことだし、お金もないことだし、自転車の空気をぱんぱんに詰めてちょっくらサイクリングにでもいこうかなと。どっか適当に土手とか走っていれば、蕗の薹やらノビルやらセリやらクレソンやらの食べられる草が手にはいるかも知れない。とかいって、どの草が食べられるのかはちっとも知らないんだけれどね。まあ、いけばなにかあるだろう。竹藪に一億円とか。
サイクリング中の風景。ちょっと楽しそう。 |
とりあえず、なにも考えずに気の向くままに自転車を走らせていたら、自動的にいつもウナギを釣っている場所にたどり着いてしまった。It's Automatic. 私が自転車に乗るとこの場所に来てしまうのは、日体大生の目の前に鉄棒があればつい懸垂をやってしまうくらい自然なことなのでございます。もちろん知り合いに日体大生はおりません。
この場所は、4月末のウナギ釣りから始まり、5月、6月には手長エビ釣りが加わって、さらにもれなくセットでハゼがたくさん付いてきて、なんだかんだで10月くらいまで通い続けてしまうという魔性のスポット。さすがに冬場は捕まえるものがないのでこなかったんだけれど、来てみたらなかなかよかった。釣りしている人もいないし、生き物の気配もほとんどしないんだけれど、夏場にコガネムシが集っていた木がネコヤナギであるということに気が付いたり、ノビルを探して枯れた草の根元を見てみれば犬の糞ばかりだったりと、冬は冬なりに楽しいなと。
そうか、この木はネコヤナギだったのか。 |
天気がいいなあ。 |
どうやら食べられる野草の類は見つかりそうにないけれど、せっかくここまで来たのでもうちょっとぶらぶらしようかな。ぶらぶらとかいいながら、来るべき初夏のウナギシーズンに備えて、新しいウナギスポットを探しているんだけれどね。
で、目を光らせて未知のウナギスポットを探していたら、すげえ嫌なオブジェ発見。ううーん、なぜぬいぐるみがこんなことに。モズのハヤニエってこんなんだっけか。何の呪いなんだろうかね。あるいは何かの墓だろうか。とりあえずここで夜のウナギ釣りをやるのは怖いなあ。でもなかなか良さそうな猟場の気がする。とりあえず今日のところは足早に立ち去らせていただこうかな。南無南無。
怖いよー。 |
さて、そんなディズニーもサンリオもびっくりなアトラクションと乗ってきた自転車は置いておいて、防水仕様の登山靴でずんずんと川縁を歩いていると、ちょっとした干潟部分になにやらシジミらしき貝の殻が転がっているに気が付いた。
む、シジミの亡骸。 |
よく見たら、えらい量のシジミの殻である。昨日二日酔いの人がここでシジミ汁でも食べたのだろうか。シジミは肝臓にいいらしい。いや、そんなバナナ。もしかして、この辺でシジミが自生しているのかな。
シジミだらけ。 |
きれいな水なのかといわれれば、そこは所詮東京なのでアレですが。
靴はしょうがないとして、泡がイヤ。 |
生きたシジミを探してその辺を適当にホジホジすると、あった!活シジミ!
いた!天然シジミ!。 |
そして1円発見!
もうけた。 |
よし、もうちょっと暖かくなったら、ザルとシャベルを持ってシジミ狩りをしなくては。買うと180円とかするし。うまくいけばゴカイとかも採れるからウナギ釣りの餌もばっちりだ。すごい、一日の収穫でウナギの蒲焼き、手長エビの唐揚げ、シジミのみそ汁が食べられるかも。ううん、自給自足の日は近い。
いやあ、なかなか充実したサイクリングだったなと。ちょっと行動範囲が広がってうれしい。帰ったら探検地図を書き直さなくては。