5/21(日)千葉県大六海岸で地引網 ふたたび

眠い。そりゃもう眠い。ゴーゴーと強風吹き荒れる中、夜中の三時過ぎまで遊びほうけていて(なぜならキャンプだから)、これじゃいかんと寝袋に寝ぶくろったんだけれど(なぜならキャンプだから)、興奮が冷めずになかなか寝付けず(なぜならキャンプだから)、ようやく眠りに落ちたかなあと思ったところで地引き網屋さんからの電話で起こされ(なぜならキャンプだから、いや、キャンプは悪くない)、二度寝したところで携帯のアラームに起こされた海辺の朝、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は眠いです。

はい、そんな訳で今日は楽しい地引き網。あ、去年もやったんですよ。 ん、それは昨日の話で書きましたか。そうですか。とりあえず、心配されていた風も、まあどうにか、ねえ、ほら、あれだしっていうくらいには収まったみたい。久しぶりに見たぜ青空、みたいな晴天。確か10月10日の体育の日っていうのは、東京オリンピックの開会式の日で、統計的に一番晴れる確率が高い日が選ばれたっていう小咄を聞いたことがあるけれど、それだ。「地引き網の日」は晴れるんだよ。晴れるから地引き網の日なんだよ。開催日が去年と違うけれど。

さあ、天気はとりあえあず大丈夫、あとの問題はちゃんと人が集まっているかどうかだな。ちょっとビビっているけれど、まあ少なくとも力強いメンバーがこの場に7人もいるからね。みんな私以上に眠そうだけれど。眠そうというか辛そう。ま、いいか。とりあえずゴミなどをきれいさっぱり車に詰め込んで(ここ大事!)地引き網会場へゴーだ。

今日の集合時間は、8時45分。一応主催者だから、8時までには着いていたいなあと思ったけれど、8時半過ぎにどうにか到着。なぜならキャンプ場を出発したのが8時過ぎだから。ジョジョじゃないんだから時間は急に止められない。

晴れてます。それだけで幸せです。 オシャレ泥棒にオシャレ心を盗まれたそうです。

参加者らしき人たちがパラパラと集まっている中、目印となる黒い大漁旗をドーン掲げて受付とかする。一回もあったことない人とか、一回もあったことのない人の友人とか、地引き網に引っかかった謎の人たちよ、こんにちわ。なんか参加者いっぱいでうれしいなと。私は今年も緊張しております。脂汗一滴(ひとしずく)。

バラバラと人がおります。 なんか怪しい踊りを踊っている団体がいるなあと思ったらうちの団体だった。毎年恒例豊漁の舞。

記念撮影。わーい。色白。 受付。

モゴモゴと受付をしていると、海の向こうから地引き網屋さんの中山さん(仮名)が漁船に乗って今年も登場。発泡スチロールを抱えて降りてきた中山さんに挨拶すると「おお、波があるなあ!」とサーファー同士の挨拶みたいな発言が帰ってきた。そうですか、気がつかないフリをしていましたが、やっぱり波が高いですか。なんでも波が穏やかな日が続くと魚は岸まで寄ってくるんだけれど、海が荒れると沖に逃げてしまうので、あまり期待は出来ないらしい。まあ、お天気相手の話なので仕方ないやね。とりあえず、地引き網とセットで付いてくる生魚一式を今年もいただく。サバとかホラ貝とか。ええと、サバを読んでホラを吹けと。私のことがわかってらっしゃる。

中山さん、今年もかっこよく登場。 波がね、あるのよ。

お魚セット。 ゴマサバ。生で食べるなって。残念。

サザエ? おお、ホラ貝も混ざっていた。どうしろと。

海を眺めながら中山さんとミーティング。波あるねえ。困ったねえ。どうしようかねえ。海の男同士(私は埼玉出身だけれど)による激論の末、九時開始の予定を1時間遅らせ、波が収まるのを待つことに決定。私の携帯に「電車乗り遅れた!」というメールが何通も来たからという訳ではない。人は待たない。波の収まりは待つ。眠いので寝る。

波高いですねえ。 そうだなー。

午前10時、ピーっというホイッスルは鳴らなかったけれど全員集合。10時だけれど全員集合。波は、まあ、いいや。去年と同じく、まず中山さんより「地引き網の正しい引き方」の講義を受講。これでみんな漁師八級。これでいざというときも大丈夫。無人島に流れ着いてしまい、食べるものもなく困り果てたその時、実は荷物に地引き網を忍ばせてあったときとか。よくあるよくある。地引き網だけあっても船がないとダメなんけれどさ。

地引き網の ルール?を簡単に説明するとですね、船が網を放ちながら沖まで行って、Uターンして少し離れたところに戻ってくるんですよ。あとは参加メンバーが神様のいたずらで半分づつ遠く離ればなれになるも、きっとどこかで向こうと繋がっていると信じている網を引っ張りながら近づいていき、運命の再会を果たしたときにタイやヒラメが舞い踊るという、大変ドラマチックなストーリーでございます。確か。

なんかいっぱい集まってもらった。うれしい。 中山さんからのありがたいお言葉。

さあ、地引き網スタートでございます。眠い。

波は、まあ、いいや。 半分あっちへ。

左組。 右組。

左組の元へ網の繋がった綱が来ます。網(あみ)と綱(つな)は字が似ている。マナカナくらい似ている。 わーいわーい。

オーエスオーエス。 エスオーエス、チャチャ、エスオーエス、チャチャ。

あー、思い出した思い出したこの感じ。地引き網っていうくらいだから地面にどんと根を張ってじっくり引くのかなと思うんだけれど、さにあらず。サニーレタス。ロープを引っ張りながら後ろに歩いていったら、すぐに列の先頭まで走っていってまた引っ張るという、グルグルと忙しい競技だったんだ。ああ、やっぱり運動会っぽいなあ。ちゃんちゃーちゃちゃちゃちゃんちゃんちゃちゃちゃんふんふんふふふふふふふふふん。

ええと、なんだろ、去年より網が軽く感じるのはなんでかな。参加者が数人増えたからかな。私の体力がアップしたからかな。いやそれはないな。なんか嫌な予感がするようなしないような。気のせい。うん、きっと気のせい。

あんなに遠くだったのに。 ほら、近づいてきたよ。

おばちゃんの指示は絶対である。 ひっぱれひっぱれ。

あ、あの人は! もうちょいもうちょい。

土俵入り。 どすこーい。

さあ、だんだん網が近づいて参りました。でね、この網を引っ張り出してからここまでの時間、体感的に30分くらいあるんだけれど、デジカメの撮影時間で確認したら、たった5分の出来事だったよ。でね、やっぱりね、網がね、軽いのよ。網が軽いっていうことはね、やっぱりね、うーん。

さあ、近づいてきました。 さあさあさあ。

よしよしよし。 ドキドキ。

あ、この人はどっかで見たことがある。 ハラハラ。

それからそれから。 お、見えてきた。

後半へ続く


買い物してして

こういうの好きかな