5/21(日)千葉県大六海岸で地引網 完結
あれ、確か地引き網を引いている途中だったっけ。去年に比べて妙に軽くなってしまった網をハラハラしながら引っ張る。ええと、網が軽いということは、そうか、網が軽量+水の抵抗が少ない新型になったということか!あれだ、イアン・ソープの新型鮫肌水着みたいな地引き網。やるな漁協。
なんていう妄想は海から上がってきた網を前にズタズタに切り裂かれた。
魚があんまり入っていなーい。
ああああ。 | いいいい。 |
うううう。 | ええええ。 |
おおおお、ボラとヒイラギしかいない。 | いやあああああ。 |
去年たくさんいたアジはどこいった。 | 静まりかえる砂浜。 |
やばいやばいやばい。パッと見たところ網の中にヒイラギとボラしか入っていないっすよ。去年イヤっていう程捕れたアジが一匹もいないっすよ。ここはどこ、わたしはだれ?
いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
いや、こういう時に主催者が慌ててどうする。地引き網はできたんだ。魚は一応捕れたんだ。誰も怪我をしていないんだ。ほら、どこにも問題ないじゃないか。収穫量は所詮「程度の問題」でしかない。って自分に言い聞かせないと涙がでそうになるのを悟られてたまるか。それに、収穫をタルに移してみたら、スズキやらタコやらカワハギやらも捕れていたではないか。大成功とまでは行かなくても、小成功と胸を張っていおうじゃないか。なあブラザー。
軽い。 | 全部でこれだけかあ。 |
カニ。ちいせえ。 | トウゴロウイワシ。くえねえ。 |
タコ。なぜ地引き網でタコ? | くっつく。 |
イカ。アオリイカじゃない。 | イカ2。やっぱりアオリイカじゃない。 |
ボラ。ボラですよ。ボラ。 | スズキは捕れた。えらい。 |
カワハギも結構入っていた。 | そそくさと帰る漁師さん。さようなら漁師さん。 |
なんかね、漁師さんに聞いたら、やっぱり風が吹いちゃうと魚が岸に寄ってこないんだって。まあ捕れなかったのはしょうがない。捕れた獲物を美味しく食べましょう。
スズキ一匹。どうしろと。 | どうしましょう。 |
捌きましょう。 | 氷で締めて洗いにしました。なぜなら捕れたての魚はぬるくて美味しくないから。 |
ホラ貝。どうしましょう。 | ハンマーで殴りましょう。 |
内臓は食べられません。 | 身は刺身でいただきます。コリコリでうまい。 |
ホラ貝なので吹く人も。 | ホラ吹いていないでサザエ割ってください。 |
サザエ刺身。氷と和えて冷たくして食べる。コリコリ。 | KAWAHAGI HEAD。 |
漁師さんにもらったサバ。 | 見知らぬ酔っぱらい。危険危険。と思ったら修行僧。危険危険。 |
ボラの洗い。私が作ったものは全部洗いにされました。 | ギンポだそうだ。 |
ゆでだこ。 | 捕れたてのタコってうまいのね。 |
ガスバーナーを持ってきた危ない人。 | 危ない人が作ったスズキの炙り。七味、アサツキ、ポン酢で。 |
侘びしい。 | 今年もやりました地引汁。 |
いつもは焼きそばをつくってくれる人にお願いしました。 | 魚のダシがきいてうまい。 |
捕れた魚をあらかた食べ尽くし、まったりとしていたところで事件は起きた。
キャンプから同行しているNさんが竹の棒を持って海辺で何かを追い回している。縄文時代の狩猟みたいでとても勇ましいのだが、いったいなにを追いかけているのだろう。海亀とかイルカとかは、捕まえちゃうといろいろと怒られそうなので違うといいのだが。できればアオリイカがいいなあ。
Nさんは海をバタバタ竹の棒で叩いたり、石を投げたりしているようだが、ここからだとちょっと遠くてよく見えない。そのうちNさんの周りにだんだんと人が集まってきて、大きな歓声が上がった。どうやらなにかを捕まえたらしい。さすがNさん。
なぜか私の元に運ばれてきた獲物は、因縁深き海のスマイル無料生物「アカエイ」じゃあないですか。
獲物を追うNさん。ギャートルズっぽい。 | あ、なんかきた。 |
アカエイですか。そうですか。 | 尻尾は危ないよ。 |
そうか、アカエイですか。皆さんが私とアカエイを囲んで「せっかく捕まえたんだから早く捌いてください。さあさあさあ。」という視線を送ってくるのはなぜだろう。私にアカエイを捌けと?
あ、 そういえばつい先日、ついうっかりアカエイの料理法について長々と講釈を書いた覚えがなるな。自業自得っていうやつですね。はい捌きます。でも下処理は面倒なので、尻尾(毒針がある)を切り落としてタワシで全体を洗ってきてください。念入りに。
タワシでアカエイを洗う人々。 | 尻尾はとても危険なので切り落とした。 |
でかいなあ。 | でかいよなあ。 |
正直、体が疲れ切っているときにアカエイは捌きたくないなあ。どうせ捌いても誰も食べない気がする。とはいってもこのまま尻尾を切られたアカエイを放っておく訳にもいかないので、「捌くからちゃんと持って帰るように!」と強く周囲に訴えて、アカエイ解体ショー開始。
アカエイ、捌かせて頂きます。
えい。 | やあ。 |
めりめりめり。 | 皮が固い。 |
このテーブル誰のだろう。 | 飽きたので変わってもらった。 |
どうにか捌き終わったアカエイは切り身にされ、こんな時のためにと持ってきていたジップロックに入れて持って帰って頂いた。結構みんな素直にアカエイを持って帰ったのは、私の目が血走っていたからだろうか。出刃包丁持っていたし。
アカエイの切り身プレゼント! | 海に消えていく人もいた。 |
あとは余談です。いいお天気でした。
棒倒しに興じる姉妹。 | 考え事をしている風の姉妹。 |
なにも考えずにトンビにアカエイの内臓を投げる人。 | ほんだくんに写真をもらったら、こんな写真が延々撮られていた。 |
はいはい。 | みんな投げるよ。 |
わーい。 | きゃあきゃあ。 |
ヒッチコック。 | ちょっと怖い。 |
トンビ。 | ウナギ。これは神奈川へ運ばれる予定。地引き網で捕れたのではない。 |
サンダル。 | 疲れた。 |
集合写真。多いな。 |
魚はあんまり捕れなかったけれど、とても楽しかったです。
参加された皆様、ありがとうございました。