2004/2/24(火)飯田橋 中華料理屋「鹿楼」のタイ料理
また昼飯の話。
いつものように素敵なメシ屋を探して、神楽坂を転げ落ち、早稲田通りに突入。なかなか素敵な店がみつからず、このまま突き進むと日本武道館に突入しちゃうなあと不安になった頃、ぱっと見、やってんだかやってないんだかよくわからない中華料理屋「鹿楼」発見。なぜかこの店から発せられる電波に同行人のアンテナが強烈に反応している様子。
店頭にあるランチメニュー一覧を見ると、ニラレバー炒め、酢豚、ナス味噌炒めなどの中華系王道定食に対し、タイ風チキンカレー、タイ風焼ビーフン、タイ風炒飯などのタイランドなメニューが半数を占めている。察するところ、中国人の二代目店主と三代目が中華料理を作っていたのだが、三代目 が結婚をしたのを機に独立したため、新しくコックを募集したらなぜかムエタイやっていたタイ人が応募してきて、格闘技好きの二代目が即採用。現在そのタイ人コックさんは二代目の次女と熱烈恋愛中。そんなわけで中華+タイなよくわからないメニュー構成になり、店内は片言の日本語が威勢良く飛び交っていると見た。合点合点。
怪しい電波をキャッチ。 | 中華とタイのハーフ&ハーフ。 |
なんてアメリカンに高度なプロファイリングをしながら店内へ。店内は思ったよりも広く、所彼処に中国の土産物とタイの民芸品が混在しており、店 の方向性がわからなくて素敵だ。
料理が来るまで、店内にあった「ハプニング映像大図解2」という素敵な本を鑑賞。ペラペラと見てみるとなんか妙齢のパツキンネエチャン達がパパラッチされている。なんだよ外人ばっかかよと表紙をよく見たら「ハリウッド編」とか書いてあった。なんだそりゃ。顔と名前が一致する外人スターは「マイケル・ジャクソン」と「エマニエル坊や」くらいなのでチンプンカンプン。とりあえずウイリアムなんとかさん(♂)のフルチン海水浴写真は食事前でなくても勘弁。
で、料理登場。おばちゃんがトレーを運んできて、はい、タイカレーの方とボクの前に置く。トレーの上には、「タイ風カレー」ではなく、どう見ても「鶏肉のカレー煮込み定食」が乗っていた。WHAT?
奧にはラフレシアの写真。 | イエーイ。 | タイ風・・・。 | タイ風・・・か?。 |
まず目に付くのがミソスープに漬け物。カレー頼んでみそ汁がもれなく付いてくるのは松屋だけだと信じていたのに。漬け物までご丁寧に添えられてるし。で、ご飯が漆塗りっぽいプラスチック容器に入った、食べ慣れたジャポニカ米。コシヒカリとみた。そしてメインのカレーがどうみてもカレーというよりは 「おかず」っぽい。デザートの杏仁豆腐は中華屋だからまあ致し方なしか。本当はマンゴスチンかドリアンがいいけど。
まあ食べてみなくては始まらない。が、何でどう食べたらいいのかよくわからない。スプーンで食べるのは微妙だし、タイ風だからって手づかみはもっと微妙。しょうがないので割り箸で普通にいただく。まずは自称タイ風カレー。割り箸でつか むとホロホロと崩れるくらい柔らかく煮込まれた鶏肉、ゴロゴロと入った大降りのニンジン、さっぱりとした辛さのサラサラカレー汁。うん、おいしい。白い日本のご飯にあう立派なおかずだ。
ええい、ご飯にかけて食べちゃえ。ああ、なんかご飯に肉じゃがとか豚汁かけて食べているお行儀の悪い人みたいだ。でもいいんだ、カレーなんだ。
同行人の元にきたタイ風炒飯とトムヤムクンのセットは、レタスチャーハンとエビなしトムヤムクンに、豪華な杏仁豆腐とザーサイと使い道のわからないタレがついてきた。普通においしいらしい 。ちぇっ。
汁かけご飯はおいしいな。 | タイ風チャーハン。タレがなぞ。 |
突っ込みたいところは多々あれど、何料理かを気にせずに食べればなかなか美味しいお料理だったなと。タイ人にここの料理を食べさせて、どこの国の料理かあてさせてみたいなあ。