1/1(日)山形にあじまんを買いにいく
きっかけは、そう自分のブログ。なので新年早々コピペ。いや、ちょっと文をいじろうかな。はい、回想スタート
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2005年11月、千葉在住職業お○さんの友人が山形へ遊びにいくというので、「あじまん買って来て!」と無責任なメールを送ったら、本当に買って来てくれた。つい最近まであじまんの存在なんて記憶の片隅で埃をかぶってカビが生えてグダッとしていたのに、諸事情でどーしても食べたくなっていたので大変うれしい。
で、ようやく12/26の夜、無事に受け取ることができた。一ヶ月前のあじまんを。賞味期限とかアレだけれど、「冷凍しておいたよ!」っていっているから多分オッケー。その辺で大判焼きを買ってくればいいような気もするが、わざわざ山形から買って来てもらったものを、わざわざ千葉まで受け取りにいくというプロセスが大事。それが人生の隠し味。あえてお金は払いません。
おやつの王様。 |
山形県条例には 「 冷えたあじまんはコタツで温めなければいけない」というあるのだが、さすがに冷凍だと温めるのに時間がかかりすぎるので、電子レンジでチン。ここは東京だし。そんな訳で夕飯あじまん。私がイメージしていたあじまんより一回り小さいのは、私が大きくなったからか。ってあじまんを食べていたのは成長が止まった18〜22才の頃なのだが。冷凍したら縮んだかな。
温めるのだ。アツアツで食べるために。倒置法。 |
レンジでの温めが終了したがまだ生温かったので、もう一度チン。やっぱりアツアツじゃないとねえ。ボン。ありゃりゃあじまんったら爆発しちゃった。電子レンジっていうのは、よく物が爆発するなあ。卵とか。
破裂してもうた。 |
あ〜〜〜〜〜〜〜〜!、アンコじゃなくてクリームだ。両方好きなので別にかまわないのだが。だが、だがね、アツアツのアンコがいっぱいに詰まったあじまんを口いっぱいにほおばる準備をしていたので、ちょっとした虚しさがあるのよ。この気持ち、マゴチと信じてリールを巻いたらサメだった時の如し。
でも美味しくいただきます。
クリームでしたか。 |
ああ、これこれ、この甘さ。歯と唇の間にネッチョリと絡み付くアツアツカスタードクリームがとても懐かしいわん。わんわんわん。
ふう。なんか一瞬で食べ終わってしまった。やっぱりこれ一個だと夕飯には物足りないので、次はアンコとカスタードの両方を買ってきてもらわないとなあ(おねだり)。
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はい、回想ここまで。一ヶ月前のあじまんを食べた翌日、予想通り必要以上のお通じが頻繁に訪れたさ。でもヨーグルト食べたから平気だい。
八年ぶりくらいに食べたカスタードクリームのあじまんは美味しかった。一ヶ月前のだけれど。だがしかーし、これでーいいのかー、これでーいいのだー(筋肉少女帯風に)。いや、よくない。やっぱりあじまんといえばアンコだ。アンコ。どーしても食べたい。しかし、わざわざ買ってきてくれた友人もしばらくは山形にいく予定がないという。わがままな。よし、仕方ない。あじまんがこっちにこないのなら、私が山形にいってやるさ。あじまん買いに。うん本気。
で、いろいろ調べたところ、JRの粋な計らいで、元旦に限り「正月パス」という東日本だったら新幹線込みでJR乗り放題という素敵な切符があるというじゃないですか。指定席も4回までオッケーで12,000円。よしそれだ。その切符を買って、元旦は一人山形にいってあじまんを食べるのだ。うん本気。
そんな訳で元旦の朝、朝10時出発(あじまんを買いたいだけなのでちょっと遅め)の山形新幹線つばさの禁煙席に乗り込み、いざ山形へ。
切符買っちゃった。 | 本当にいくのさ。 |
東京駅から新幹線に乗って、上野に着くよりも早く眠りこけ、順調に福島を通過していつのまにやら山形県突入。車窓からみる久しぶりの山形はすげー雪。なんか民家の一階が雪に埋もれていて二階にハシゴがかかっているよ。小学校の頃、社会の教科書で昔見た「豪雪地帯の暮らし」のような景色だな。さすがに元旦なので雪下ろしをしている人はいないな。元旦なので・・・元旦?・・・そうか、元旦だ。あー、元旦じゃん。あじまんのお店がやっていない可能性大。うわー、ここまできてあじまん買えなかったらシャレにならんぜよ。すんげー心配なので残り少なくなった山形在住の友人、というか亀本さんよりぐっすりと眠っていた私のあじまん熱に火をつけてくれた罪深き張本人(当然本人にはそんな自覚も罪もないのだが)にメールで確認すると、「ヤマザワは営業しているからヤマザワ前のならもしかしたら開いているかも」という、心強いような、不安なような、なに元旦から唐突なメールを送ってくるんだこの人はみたいな、とても微妙な返事が返ってきた。
注:ヤマザワは山形にいっぱいあるスーパーマーケット。そして、あじまんはスーパーとかの店内で売っている商品ではなく、スーパーとかホームセンターの駐車場脇とかにちっこいプレハブ店舗を構えて営業している独自店舗。なので、スーパーがやっていなければ営業していないが、スーパーがやっているからって営業している保証はないのだよ。きっと店のおばちゃんが休みなら店も休みだ。
でもきっと大丈夫。根拠無し。新年なので信念を曲げずにいってみようかな。あ、高畠駅だ。確か温泉があるんだよな。ここは元旦でも営業しているみたいなので、せっかくだから帰りによっていこうかな。さすがに元旦に山形まで来てあじまん食べて帰るだけっていうのもどうかと思うしね。あじまん食べて温泉入ればきっとゴージャスな元旦だ。おお、なんか楽しくなってきた。
そんな訳で山形駅も通り越して某駅に到着。せっかくなのでここから在来線に乗り換えてみる。山形に住んでいたときは車で移動していたので、本当に一回も新幹線以外の電車に乗ることはなかったから初山形在来線だい。乗り換えの開いた時間に、ホームに降り積もった雪を触ってみたら、予想よりも冷たくて柔らかかった。そういえば雪って冷たいんだよなあと一人納得。雪に触れるのは本当に久しぶりだ。自分がこの街に住んでいたのかと思うとちょっと不思議な気分。センチメンタルジャーニー。
おお、雪だ。 | きゃあ冷たい。 |
フカフカ。 | 粉雪。 |
駅の外にでてみたりして。 | My FOOT。山形なので登山靴でやってきました。 |
在来線に乗ってみる。 | 自転車の出せない駐輪場。 |
かわいい電車マーク。訴えたいことはよくわからんが。 |
1時間に一本しか走っていないような在来線にちょこっと乗って、線路が一本しかない某無人駅からテクテクと歩くこと10分、凍結した路面でつるっと滑ることもなく某スーパーに到着。スーパーはやっている。よし。肝心のあじまんは・・・よかった!やってる!今年一番うれしい!なぜなら元旦だから!
営業していた! | 記憶よりも派手な店構え。 |
いやあ、よかったよかった。これで念願のあじまんが食べられる。ええと、なにを注文しようかな。まずつぶあんのあじまんは必須だよな。お、「バナナチョコあります」という謎の記載があるじゃないか。初耳だぞバナナチョコ。時代は変わったのだね。とりあえず食ってみるか。あとは、カスタードクリームはこの前食べたので置いておいて、たこ焼き「たこポン」を3ヶ頼もうかな。量り売りの「十勝あん」も買ってみたいが使い道が今イチないのでやめておこう。つーか、誰が買うんだ。あ、お正月らしくお汁粉用か。まあお汁粉を自宅で作ろうとは思わないのでやっぱりやめておこう。そんな訳であんことバナナチョコのあじまん一個づつとたこポン3つであわせて293円也。安!。でも交通費別。
どれにしようかなって悩む程のメニューはない。 | バナナチョコ。初めて見るぞ。 |
買うべきだったろうか。 |
アツアツのところをこの場でいただきたいところだけれど、帰りに高畠駅にある温泉に入る都合上、もう帰りの電車に乗らないといけない時刻が迫ってきたので、自販機でお茶を買ってさっさと駅まで移動。次の電車を逃すと温泉に入っている時間がないのだ。ああ、元旦早々せわしない。無計画な私が悪いんだけれどね。
駅のホームに着き、電車が来るまでまだ数分あったので、温かいうちにここで立ち食いしちゃう。まずはたこ焼き「たこポン」。たこ焼きに鰹節とソースがタップリかかっていて、具はタコと紅ショウガとマヨネーズのみと大変潔い。味は、外側がカリッとしていないたこ焼き。ちょっと作ってから時間が経っているのかな。花見の屋台とかで売っている感じ。青のりが欲しい。
たこポン。 | タコ。 |
続けて、つぶあんのあじまん。そう、これを食べに山形まで来た訳ですよ。フニャフニャした皮に包まれたアンコの固まりをガブリっと食う。うん、ちょっと塩気のある甘いアンコがたっぷり。うん、おいしい。うん、お茶がうまい。うん、甘い。うん、甘いったら甘い。寒い寒いお外で食べるっていうのがなかなか情緒があるなと。
憧れのあじまん。 | あんこたっぷり。 |
最後、だいぶ胃がもたれて血糖値も上がってきたところでチョコバナナあじまん。皮に押してある焼き印は象かな。よくわからん。まあいい。がぶり。うん、前歯にバナナの固まりが当たると信じて噛み付いたけれど、ふにゃっと歯ごたえ無し。どうやらバナナクリームとチョコクリームらしい。当然甘い。うん、あんこに比べて、なんかハイカラというか文明開化の味がする。ザンギリ頭で食べるべきだな。うん、お茶がうまい。やっぱりあじまんにお茶は必須だな。よかった、お茶買っておいて。
象? | バナナはクリームでした。 |
全種類食べてみてやっと思い出した。私は学生時代、カスタードクリームのあじまんが一番好きだったことを。ふう、ふるさとあじまんは、遠くにありて想うもの。なんてな。
いやあ、なにはともあれ満足満足。さて、さっさと温泉に入って東京に帰ろう。最近アカギレが痛いんだよな。きっとこの傷も温泉が癒してくれるはず。
痛いのよ。 |
在来線でいったん山形駅まで移動し、べっぴん姉ちゃんが挿してくれる山形名物の玉コンニャク一串100円とかを食べつつ、さらに別の在来線に乗って高畠へ。新幹線で高畠までいこうと思ったら高畠に止まる新幹線が全然こないのだよ。ひどい話だ。
玉コンニャクはどこでも売っている。 | カラシが辛かった。うまい。 |
高畠駅に到着し、指定席をとってある帰りの新幹線(たまたま高畠駅に止まるやつだった)が来るまでの25分の間に太陽館という温泉へ。この温泉は車で何回か来たことあるけれど、電車でくるのは初めてだな。新幹線が来るまでの時間が25分しかないけれど、駅からの移動時間が全くかからない場所に温泉があるので早風呂すれば問題無し。改札を出て左に進めばそこはもう温泉。すごいぞ高畠駅。
高畠駅到着。いきなり「←浴槽」の看板が。 | 改札を出てすぐに温泉だ。 |
当初の予定に全くなかった温泉。当然タオルなんか持ってきていなかったので、受付で入浴料を払う際に購入。5色あるオリジナルタオルの中からなんとなくブルーをセレクトしてみる。隣のおばちゃんは「色なんか何でもいいよう」といっていたがとても正しい意見だ。ついでにめでたい感じのあめ玉をもらう。今年の初風呂が温泉っていうのは、なんとなくめでたいなと。さあ、時間がない。さっさと湯に入ろう。
ペパーミントブルータオル。 | あめ玉。めでたい。 |
備え付けのリンスインシャンプーとボディーソープで2005年の垢を落とし、ぬるめのお湯に肩まで浸かる。ふ〜っと強く吐く息からは、きっと今の自分に不要となったものが少しずつ分解されて体から出ていき、す〜っと深く吸う空気には、これからの自分を作っていくための元素がたくさん含まれているんだなと勝手に自己暗示。あ〜〜気持ちいい。けどもう時間〜。
時間を気にせず、体の水分が全部入れ替わる位までじっくりと暖まっていたいところだけれど、もう出発の時間だ。さあ、気持ちを切り替えて新しい1年へと向かう新幹線に乗り込もうかな。しかしせっかくの初風呂の後に一度脱いだパンツをまた履くのはちょっと虚しいなと。
駅にある人形。かっこよすぎるぜ。 | さあ、帰ろう。 |
じゃあね、山形。大学1年からなんだかんだで10年以上に及ぶ縁だったけれど、今日で山形まで来る理由は無くなったよ。まあ、別の理由ができたらまた来るさ。でも次は泊まりがいいかな。