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2004/4/4(日)新小岩 いわし博士と鳥安


いわし博士へいった。

意味わかりませんね。ええと、新小岩界隈でいわし博士といえば、DHAを日夜研究するため江戸川から漁船に乗っている水産大学の助教授ではなく、住宅街にひっそりたたずむ、いわし料理しかでてこないことで一部の魚マニアに愛され続けている居酒屋だ。どうだ。

場所は駅から徒歩8分。 いわし博士。今日も実験中。

実はこの店に入るのは去年の夏以来二回目。そのときの味が忘れられず、いついこうかいついこうかとずーっと悩んで今日に至る訳だ。いわし釣れないし。そんな訳でいわしの頭も信心からというし、お腹を空かせて暖簾をくぐる。

店内はカウンターと座敷がちょっとあるだけのこぢんまりしたサイズ。いわし博士と呼ばれてウン十年の料理長とオバチャンだけみたいなのでこの広さがちょうどいいんだろう。とりあえずビールを飲みながらいわしだらけのメニューをみてニコニコしていると、突き出し登場。おっと、初手からイワシのサラダ風マリネという和風の店構えからは想像つかないハイカラな料理が登場。ビネガーの酸味がきいていて、酢締めとはちょっと違った感じだけれどグッとくる。酸味のきいた物を食べると食欲が湧くので前菜にはピッタリだなと。

そうきたか!

マリネに入っていた生のマッシュルームをかじりながら、メニューをじっくり吟味して、いわしのつみれポン酢、いわしのお刺身を注文。ついでにメニューにはないけれど、せっかくだからいわしの塩焼きが食べたかったので、博士にできるか聞いてみたら、博士はまな板のイワシを見つめながらニヤリと笑い「できますよ」と。

単なるイワシのつみれなんだけどね。うまいんだ。 お刺身。外側の白い部分が脂でとろっとしている。

鰯の塩焼き。食前。 食後。

いわしのつみれは、さすが自家製(たぶん)。一切の生臭さがなく、すりつぶし加減もいわしの感触が楽しめる程度の粗挽きでうれしい。スーパーとかで売っているできあいのつみれとは明らかに別次元の味。さすがいわし博士だ。助手になりたいよ。

山盛りのツマに形良く盛られたいわしの刺身は、写真でわかるように脂がノリノリ。赤い身と白い脂が口の中でとろけるよう。なんか頭の中に「兄弟船」が鳴り響いている。この刺身、生姜と山葵、どっちで食べようか悩むところだけれど、どっちとも合うよう。ああ、口元が緩みまくる、癒し系というか鰯系のお刺身だ。

いわしの塩焼きは、まさに塩焼きで塩振って焼いただけのシンプルな料理。私はこういう料理が一番好き。普段食べているパサパサの鰯はなんだったんだろと思うほどジューシーな鰯は、旬の秋刀魚みたいに内臓まで美味しい。

ああ、満足。これだけが美味しいいわしなんだけれど、博士曰く夏のいわしはもっと美味しいそうだ。確かに博士に「今の時期が一番うまいよ」といわれながら夏に食べたときの方がさらに脂も厚くおいしかった気もするが、博士、今日も十分ウマイよ。夏にまたこようっと。

口の中に残るいわしの余韻に浸ってボケーとしていたら、わかりやすい不倫カップルが入店して「とりあえず白ワイン」を注文。そして香水臭い女性が「私、生魚たべられな〜い」とぬかしやがった。心の中で「てめえ、なにしにきやがった。生魚が食えないだと!鰯だけに魚に弱いっていうことか!」と叫び狂う。しかし博士はそんな無礼な客にも動ぜず、私たちに出したのと同じ、生いわしのマリネをだし、「はい、これは酢で締めてあるから生じゃないよ」と言い張って料理をだす。いや、そういう問題か?。でも女性客は「わあオシャレ!」と生魚をモグモグ美味しそうに食べている。さすが博士だ。勉強になったよ。

イワシをいっぱい食べたら肉も食べたくなるのが雑食動物人間の性。都合良くいわし博士のはす向かいにある「鳥安」という、10人入ればいっぱいの焼鳥屋さんへ。なぜか必ずでてくる大根おろしをつまみながら食べるここの焼き鳥は、個人的に新小岩で一番うまい。比べる範囲が狭くて申し訳ないが。

いわし博士のすぐ近く。 どれにしようかなっと。

大根おろし。好きに食べよう。 塩がいいかな。

手羽の唐揚げ。

いわし博士がいわし料理しかないように、この焼鳥屋には鳥料理しかないのもディープでいいなと。この手の店がつぶれないことを切に願う。

ああ書いていて酒飲みたくなった。今日はどこで飲もうかな。


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