7/17(日)山形県朝日村でまたバンジージャンプ

 

本日の予定は、10:30から朝日村の月山あさひ博物村でバンジージャンプ。なぜって前回飛んだバンジージャンプが思いのほか楽しくて、もう一回ピョーンと飛びたかったから。今回はバンジーの前準備として「完全自殺マニュアル」を読んでしっかりイメトレしてのチャレンジだ。

二日酔いと睡眠不足と旅の疲れでへばっている同行者を叩き起こし、有無をいわさずバンジーに連れ出す。というか、もう遅刻決定の時間じゃん。さあさあさあさあ顔を履いてパンツを持って荷物を洗って出発するのだ。あああ、私焦ってますね。あああ、昨日壊れたアウトドアテーブルが今日になってもやっぱり畳めない。壊れたものは仕方がない。ゴメンナサイゴメンナサイ、いつみさんジュンさんゴメンクダサイと謝りながらみんなで強く踏みしめ、いろいろな部分からパキパキと悲鳴がするテーブルを力づくで無理矢理畳む。さあ、バンジーだ。ああ、もう九時過ぎだあ。

ネジをはずしても畳めない。 仕方がないのでベキベキいわす。ごめんね。

僕が学生時代に存在しなかった高速道路を西へ西へとひた走り、急いでいるのになぜかパーキングエリアで山形名物玉こんにゃくと串だんごをモリモリと食べている自分がいる。ほら、急いでいても腹は減るからってなにやっているんだ俺。別に「間に合わなかったら飛ばなくても済むんだよな」と思っている訳ではないんだけれどね。今回は自主的バンジーなので。あ、玉こんにゃくうまい。でもカラシ付けすぎた。鼻ツーン。

高速道路があってよかった。 玉こんと串団子ください。

よく煮込まれていてうまそうだ。 串団子。もちもちしておいしいよ。

ヤバいヤバい、明らかに10時半の集合時間に間に合わない時間になって来た。レンタカーに付いていたカーナビの「到着予定時間」だと現地つくのが11時半とかなっているし。あわわ。とりあえずバンジー屋さんに電話をしてみると、えらいハイテンションなお姉ちゃんが「がんばって11時までに来てください!そうすれば飛べます!」との応援メッセージ。よしわかった、がんばるぜと料金所渋滞にも負けずに10時45分に無事到着。さあレッツバンジー。


うう、やっぱりたとえ二度目でもジャンプ台のある「ふれあい橋」を目の前にすると気持ちが萎えるな。どうやってこの橋を作ったんだろう。きっと制作途中で五人くらい谷底に落ちているに違いない。今回の同行者3名のうち、2名は「スカートだから!」「高いから!(料金?)」 という理由でバンジー拒否。そんな訳で男同士でレッツタンデムバンジー!。いや、それは絶対嫌だ。おとなしく別々に飛ぼう。

ああ飛んでいるよ。 タンデムバンジー。一人よりも怖いと思う。

受付で説明、体重測定、料金支払いなどをささっと済ませて、入念に準備運動をして体をほぐす。ああ、だんだんドキドキしてきた。同行者の顔が真っ白になっているけれどいつもの事なので気にしない。確か前からそんな顔色だ。

アキレス腱伸ばし。 ヒサも伸ばさないとね。気分は川田。

今日は65キロでした。ほら、ジーパンが5キロあるから。いや、ないけれど。

うし、いくか。軽く気合いを入れて程よく揺れる吊り橋の真ん中にあるバンジージャンプ場へ到着。男同士の決闘の結果(じゃんけん)、負けた私が先に飛ぶ事になった。よしわかった、先立つ不孝をお許しくださいっていうやつだな。い、い、いってきます。

うーん。やっぱりこの吊り橋から飛び出したジャンプ台っていうのは何回乗っても予想以上におっかねえなあ。谷底を見ると空梅雨の影響か、水がなんかドンヨリしている。雪解け水が注ぎ込む激流へのバンジーも嫌だけれど、ドンヨリした底の見えない川へのバンジーっていうのも微妙ね。まあ、じゃあどんな谷底ならいいんだよっていわれると困るので、男は黙ってレッツバンジー。

「どのくらい水に浸かりますか?指先とか、肘までとか、頭までとか。」

来たな!恐怖の質問。その質問を待っていたぜ。っていうかそのどれ選んでも濡れる事を前提とした質問はやめなさいって。でも今日はオーケー、ウォータータッチいってやるぜ。夏だしな。

「じゃあ、指先が軽く濡れる程度でお願いします。」

いやね、ウォータータッチっていうくらいだからタッチできればいいじゃない。誤差とかあると嫌だし。これでも勇気がいるんだってば。いるんだってば!。


さあいくべか。がっちりとロープに固定された足をヒョコヒョコ動かしてジャンプ台の先っぽに仁王立ち。ううん、バンジー窮す。っていうのは前回もつぶやいたっけか。やっぱり腰が引けるよう。

見えませんね。 拡大してみました。腰が引けています。

無理矢理手を振らされます。怖いっちゅうに。

「時は来た!」とは故・橋本真也の名台詞。さあ、私にも時が来た。さあいってみよう、子供の頃から憧れていたウォータータッチバンジーだ。もちろん嘘だ。今回のテーマはカワセミが魚を捕るために水中に飛び込むような飛行姿勢の美しさ。俺には見える!谷底を泳ぐタキタロウ(山形にいる幻の巨大魚)の姿が。もちろん幻覚だ。

「5、4、3、2、1、バンジー!!!!!」

腕と背筋を真っ直ぐに伸ばし、そのまま目を見開いたまま膝を曲げず、前のめりにエーイだ。ああああ高い高い速い速い来た来た来た来た見える見える見える見える見えるぞタキタロウ来た来た水面指先が濡れたウォータータッチ成功だあれまだ水面が近づいてくるあれあれ目の前に水面がって目を見開いたまま頭までザブーン。ビヨーン。くそう、そうきたか。ウォータータッチというか、ウォーターザブーン仕様ですか。手までしか濡れないと信じていたから、水面を思いっきり見た状態で顔から突っ込んでしまった。ビヨーン。ビヨーン。ビヨーン。まあ、夏だし。「望んでいた以上の結果」をありがとうっていう感じだわな。ビヨーン。ビヨーン。というか、飛び込みフォームが良過ぎて空気抵抗が少なかったため思った以上に濡れたものと思われる。

タキタロウ目指してゴー。 真っ直ぐなフォームが美しい。

びよーんびよーん。顔面びしょびしょ。 無事回収される。


さあ、動画で見てみよう!
アメリカの無料サーバに20Mものファイルを置いているので、
ブロードバンド推奨。絶対見る価値あり。きっと。

頭ビショビショになりながらボートに回収され、次に飛ぶ同行者を見届けるために階段を駆け上がると、ギャラリーから生暖かい歓声で迎えられてしまい結構恥ずかしい。なんとなく悔しいので手を振って答えてやる。ああ、鼻に水が入って痛いぜ。

この階段を登るのが好き。 びしょびしょ。

興奮冷めやらぬまま、いや、物理的には川の水で冷めているのですが、友人のジャンプを他人事として見届ける。濡れろー。

腰が引けていますね。普通引けます。 おお、いったいった。

なんだ、ウォータータッチじゃないのか。 ゆかいゆかい。

ニヤニヤしながら上がってきた。 認定書二枚目ゲット。やっぱり無くしてしまったが。

無事に谷底から生還してきた同行者に、頭からウォータータッチをした件について熱く語ったところ、「標本さん(仮名)が飛んだ時、上の係の人が、ちょうどいいゴムの長さだったってすごい喜んでいましたよ!」との衝撃の発言が!。そ、そうか。あの水しぶきはちょうどいい長さだったのか。まあ、面白かったからいいさ。夏だしな。若干目と鼻が痛いけれどな。

次は鼻栓と水中眼鏡をして飛ぼう。


つづく


買い物してして

こういうの好きかな