2/11(金)ハワイ旅行記11 バーガーキングでワッパー

 

なんでハワイの話を書こうとすると、テレビに浅野ゆう子がでているんだろう。なんか晴れ着を着てスプーンでご飯食べて浅野スマイルを振りまいている。

そんなことはいい。ハワイだ。ハワイにいくことになって、まず一番最初にイメージした食べ物がある。そいつの名はワッパー!。そう、数年前にアメリカから日本に上陸したと思ったらいつの間にか撤退していた、バーガーキングの看板メニュー、ワッパーがまず思いついたのだ。バーキンワッパー、ワッパーだったらワッパーだ。

なんでこんなにワッパーにこだわっているかというと、それはそれは長い長い人生における複線があったりする。遙か昔、まだ日本にバーガーキングがある時代、友人2人と鎌倉へ散策に行ったときのこと。大仏を観たり海で凧揚げをしたりした後に、腹が減ったのでご飯を食べるところを探していたら、海辺にいい感じでバーガーキングがあった訳ですよ。そのときまで私はバーガーキングにいったことがなくて、バーキンワッパーうまいよでかいよという噂を散々聞かされていたので、鎌倉まできてハンバーガーかよという意見を聞かない振りして一目散。頼むのはもちろんワッパーセット。オニオンリングで!。

憧れのワッパーを手に持って、海のすぐ側の江ノ島が見えるところに腰をかける。茅ヶ崎海岸の潮風を体に感じながらワッパー。これはこれで個人的には一つの幸せの瞬間だっぺや。ニヤニヤしながらビックマックの倍はあろうかという炭水化物と肉の塊に食いつこうとしたその時、僕のワッパーがすごい勢いで突っ込んできたなにかにふんだくられたのだ。キョトーン。一瞬なにが起きたのかわからずフリーズする体。なんだなんだなんなんだ。前を見れば一緒に食べていた友人もワッパーを奪われ、手から血を流している。我に返って周囲を見渡すと、ちょっと離れたところで僕のワッパーの肉だけをついばむトンビがいやがる。上を見上げればピーヒョロロと旋回するトンビの群れ。犯人はおまえか!。そしてそのおこぼれを食べる鳩。サブレーでも食ってろ!。あ、よく見たら「トンビに注意」の看板がありやがる。くそう、俺のワッパー返しやがれ。ちなみにフィッシュバーガーを食べていた友人だけは無事だった。そんな訳で憧れのワッパーを食い損ね、無事だった友人が分けてくれたフィッシュバーガーとオニオンフライとコークだけのわびしい食事になった、世に言うトラウマトンビ事件があったのよ。フィッシュバーガーおいしかったよ。私の涙でちょっとしょっぱかったけれど。

で、その後、何度となくワッパーを食べようと思ったんだけれど、ワッパーを頼むとトンビに襲われるような気がして、ど〜しても食べられず、気が付いたらすでにバーキンは日本から撤退していた訳です。たぶん日本撤退の理由はトンビが悪いんだと思う。

はい、話が長くなりました。そんな訳で、トンビがいなくてバーガーキングがあるハワイの地にて、網で焼いたアメリカンサイズのハンバーガーを求めて街をうろつくこと数十分、地図を持たずに知らない街をうろつくっていうのはよくないなと反省したところで発見しましたよ、憧れのバーガーキング。そうそうそう、このロゴマーク「BURGER KING」。確かこんなんだった。よし、トンビも飛んでない。嘉門達夫ばりに「ハンバーガーキーング、ハンバーガーキーング、熱い戦い〜ハンバーガーキーング」と口ずさみながら入店だ。

ワッパーくれー。 Mr.マウイ。

ええと、食べたいものは決まっている。ワッパーのオニオンフライのセットで、飲み物はコーラ。ええと、やっぱりメニューは英語ですか。そうじゃないかと思いましたが。なんかワッパー以外にもいろいろあるし、メニューみてもどれがセットだかよくわかんないなあと困っているうちに自分の順番がきてしまう。あわわわわ。よし、勇気を出して東南アジア系の店員さんに注文だ。

私「ぁ〜パッワー・・・」
店員「・・・セット?」
私「はぃ・・・」

よっしゃ、無事注文完了。やればできるじゃん俺。パッワーってなんだ。あれ、そういえばドリンク選んでないな、お任せかしら。コーヒー以外なら何でもいいけど。お、憧れのワッパーとフレンチフライ、そして無駄にデカイけど何も入っていないカップが登場。不思議そうな顔で店員さんをじーっと見つめると、店内の奧にあるジュースがでる蛇口を指さす。なるほど、セルフなのね。ジュースがでる蛇口、昔欲しかったモノNo.1だ。さすがアメリカ。っていうか天井から水漏れがすごいな。スコールかしら。

ワッパーどれー。 バーガーキングはいつでも頭上注意だ。

天井からしたたる水にも負けずジュース(Dr.ペッパーとコーラのハーフ&ハーフ)を注いで、無事着席。いただきます。うん、ハンバーガーだ。わーい。野菜もたっぷりでヘルシーだ。食べ応えあって美味しい。でもなんかイメージしていたモノより小さい気がする。アメリカンサイズに慣れてしまったからだろうかね。もっと、こう、ハンバーガーの重さで手首を痛めるくらいのヤツをイメージしていたんだけれどな。お肉ももっとこう、ねえ。日本で食べるともっと大きく感じるのかな。でもいいんだ。トンビに襲われる心配なく憧れのワッパーを食べられただけで満足なんだ。

ワッパーだー。おいしー。 でかい。

これは、なんだっけな。ワッパーじゃないなにか。

そういえば、ある青年に「ワッパー食べにハワイにいくんだ」という話をしたら、「いいなあ、お土産にワッパーをタッパーに詰めて帰ってきてください」といわれていたんだけれど、狂牛病の影響で、アメリカから牛肉持ち帰っちゃダメなんだって。ごめんね。

つづく

買い物してして

こういうの好きかな