2004/11/09(火)五反田 ペルー料理「ARCO IRIS」の臓物煮込み

 


ちょっと遅めの昼飯を食べに、五反田駅東口から徒歩5分、ペルー料理「ARCO IRIS」に勝負しにいった。異国料理はいつだって勝負だ。ARCO IRIS、今調べたらギリシャ語で「虹の女神」という意味らしい。なんでペルー料理屋の店名でギリシャ語がでてくるのかはよくわからんが。ええと、ペルー料理。だめだ、ちっとも料理のイメージが湧かない。テキーラにタコス・・・はメキシコか。まあいいや。とりあえず腹が減った。

看板からしてどうかと。

本日の巻き添え一名と店内にはいると、どう見ても海の向こうで生まれた人達がパラパラと見慣れない飯を食べている。当然店員さんも向こうの人。たまに日本人っぽい人もいるけれど、しゃべる言葉は向こうの言葉。何語かはしらないが「グラシアス」といっている。日系人っていう人ですね。フジモリさんってペルーだっけか 。

グラシアス。 外は当然風俗街。

片言の日本語で写真入りメニューを渡されて熟考。どうやらペルー料理っていうのは豆と芋と臓物がメインらしい。どれを食べても危険な香りがするので、とりあえず安全そうな黄色いカレーっぽい850円のやつを注文。困った時はカレーだ。同行者はリスク分散のためにその下の赤いシチューっぽいやつ。指さし確認で注文をすると、同行者注文の赤いヤツは売り切れとのこと。しょうがないので私と同じメニューを注文。これで死ぬときは一緒だ。

夏休みっぽい入れ物に入った水道水を飲みながら待つことしばし、お皿にこんもりと盛られたご飯に牛肉とジャガイモの角切りとミックスベジタブル(ニンジン、コーン、グリンピース)を煮込んだのがかかったヤツが登場。見た目は大丈夫そうだなと。

見た目は大丈夫そうだなと。 牛肉・・・だよな。

一口分をスプーンにとって、とりあえず匂いを嗅いでみる。くんくん。クサ!。なんか悪い臓物の匂いがする。でも食べたら結構うまいはずだとレッツ、チャレンジ。う、クサクサ!。スパイスとかで臭みがとれているかと思ったら塩だけのシンプルな味つけなのね。この肉、内臓のどこかの肉なんだろうけれどどこだか皆目検討がつかない。例えるなら牛レバーを軽く発酵させた感じ。食感がネチッとしている。これぞ本場の味。私の遺伝子にインプットされている遠い祖先から代々続く「食べてはいけない食べ物に反応する眉間の皺」がグググっと寄る。でも火が通っているから多分平気だと食い続ける。そしてご飯もまずかったりする。臓物臭い煮込みとバサバサした米とカルキ臭い水道水の組み合わせが何とも言い難く喉を通ろうとしない。満腹中枢がストライキしだした感じ。おなかの減っていた私はどこへやら。でも食う。ここで食べるのを負けたらペルーに負けたことになる。

向かいの同行人を見てみれば、いつも以上に顔が青白くなっており、死んでから6時間後みたいな表情をしている。とりあえず、この肉はこれ以上食えない。自分としては頑張ったんだと肉を避けながら野菜の部分だけを拾って食べる。人生初の経験だ。う、グリンピースがまたマズイ。グリンピースがマズイっていうことを久しぶりに思い出させるこのマズさ。なんだかなあ。

これ以上は無理。

結局二人揃って完食失敗。昼飯を残したのは何年ぶりだろう。850円でここまで異文化に触れられるって言うのはある意味お得かもしれないが。一品だけでペルー料理を判断するのはどうかと思うけれど、ペルー料理はしばらくはそっとしておこうかなと。とりあえず、ペルーに旅行を考えている人は、行く前にこの店にいって自分の舌に合うか試すとイイと思う。他の料理は万人受けする味かもしれないし、この料理だってあなたの舌にはピッタリ合うかもしれません。料理のウマイマズイなんて好みとタイミングの問題なので。


ペルー、また今度な。

買い物してして

こういうの好きかな