2004/3/9(火)ベトナム旅行記10「ベトナムコーヒーとバインミー」
以下に書く文章は、すべて私の私見です。ベトナム、台湾の複雑な歴史背景、食文化、民族気質等、一切学ばない状態での興味本位の旅なので、偏った見解、誤認等多々あると思いますが、いつものこととご了承の上、閲覧ください。
3/9(火)のお昼過ぎは続く
ティラピア似の生魚に癒された日の午後、人力タクシーやバイクタクシーに乗る勇気はないので、歩いていける範囲でブラブラとお買い物。まあ、お買い物といっても、ベトナムで買いたい物は特にないので、基本的にはぶらぶらするだけ。
洋服屋さんにいた金魚。 |
ホーチミンのドン・コイ通りとか、グエン・フエ通りとかの大通り沿いにあるお土産物屋は、大抵カタコトの英語かガタガタの日本語が通じる。一本路地入ると急にベトナム語になるけれど。お土産物屋は売っているモノのバリエーションがどの店にいってもほとんど一緒。赤いトンボ柄のティーセットは70%の確率でどの店でも売っていたりするが、値段はバラバラで12〜20ドルくらい。ちなみに土産物屋はほどんどドル表示。1.5ドルとかだと2ドル払っておつりが3,000ドンという場合もアリ。結局2ドルのシクロ柄のTシャツを2枚購入してお土産物屋ツアー終了。ベトナムだし。
インターネットカフェらしきものもあるよ。一分2円。 |
お土産物屋をクルクルと回り、一日の許容量3倍の太陽光にくたびれ果てる。世の中にはベトナムコーヒーというものがあると聞いていたので、せっかくなのでチャレンジしようと適当なカフェに入る。ホーチミンはそこら中にカフェがある。どうもカフェブームらしい。いいけど。
ドトールぐらいの値段設定に、ベトナムなのに高いなあと観光地価格にニホンゴで文句をいいつつ、ミルク入りのベトナムコーヒーとベイクドチーズケーキを注文。同行者は紅茶とアップルパイ。
で、ベトナムコーヒーなんですが、知っている人は知っているんですけれどね、ガラスの器にね、噂通りミルクが加糖練乳なんですよね。しかもたっぷり先に注がれているので加減の余地なし。そこにブリキのおもちゃみたいなコーヒーフィルターを乗せて、そこからチョロチョロとしたたり落ちるのを待つという、居酒屋の生搾りグレープフルーツサワーとか固形燃料で作る釜飯みたいみたいなシステムでで楽しい。焦らされつつ香りを楽しむ。ベトナムコーヒーはバター焙煎なので、コーヒーなのにバター臭。ワンワン。
牛乳じゃなくて、練乳。練乳がワンフィンガー。 |
そろそろいいかなとフタをはずして、それをテーブルに逆向けにおき、そこにコーヒーフィルターを移すっとアッツイ!フィルターアッツイ!ああ、なにも考えないで横の薄いブリキの部分持っちゃったよ。熱湯注がれていたんだからそりゃ熱いさ。ベトナムは暑い上に熱い。黒い取っ手を持とう。
で、スプーンでコーヒーと練乳をクルクル混ぜて一口飲む。ああ、コイコイコイコイ。花札みたいだ。金持ちの家のカルピス思い出した。ああ、甘い苦い濃い粉っぽい。でもうまい。喉乾いているときに飲むのはどうかと思うが。ベイクドチーズケーキとアップルパイは積極的な甘さだ。ちなみに同行者は甘い飲み物が嫌いなのでノンシュガーで紅茶を頼んだら、なぜか甘い甘い生クリームがたっぷり乗った紅茶が来た。なに頼んだんだ。言葉の壁って大きいなと 。
カフェ。 | 全部甘い。 |
カフェで血糖値を急激に上げた後、ベトナム国営のデパートへ。ベトナムにもデパートがあるんですよ。しかしベトナムでデパートって山形で109くらい違和感があるな。で、入ってみると、すごいちゃんとデパートになっていてビックリ。さすがドイモイ政策。商品の値段も、その辺の土産物屋より安いし、ドンでもドルでも買えるので大変便利。特に食料品のフロアは売っているモノが見慣れないものばかりなので輸入食材屋にいるみたいでとっても楽しい。日本のお菓子のバッタモノとかベトナム語の明星チャルメラなどもアリ。楽しいので、毎日通ったりする。
デパート。確かこの写真でよかったと思う。 | 食料品のフロアは、入り口で鞄を預けるシステム。 |
出前一丁。ベトナムまで出前ですか。 | 最上階はもちろんゲーセン。ベトナムなのに。 |
ちなみにベトナムの物価は、ホーチミン市内のデパートや観光客向けのお店で、体感的に日本の1/2〜 1/4くらい。基本的に日本よりはだいぶお安い。たとえば日本のアメ横とか浅草仲店通りで売っている「日本」とか「侍魂」とか書かれたTシャツが1000円位だと、ベトナムでは「サイゴン」とか「ドイモイ」と書かれたTシャツが、品質三割引で2〜 3ドル。缶ジュースや缶ビール、ミネラルウォーターはデパートで5000〜8000ドン(35〜60円)位。酒税というモノはないらしい。ガソリンは買わないけれど1リットル50円。ガソリン税も無いのね。
ただ、ブランド物の衣料品とか家電は輸入物なので、日本で買うのとあんまり値段が変わらない。ナイキのTシャツ250,000ドンとか。また、コジャレた食料品屋に入ったら、なんだか値段が妙に高いので、よく見たらアメリカやヨーロッパからの輸入食材の専門店だったりもする。ベトナムでスニッカーズ買ってどうする。
本日のディナーは、夕方になっても昼に食べた揚げ物が胃袋の中でタプタプいっているので、軽く買い食いですませようと、デパートでビールとキムチとソーセージとベトナムスイーツなどを購入し、裏通りにある「NHU' LAN」という総菜屋みたいなお店でバインミーと肉まんをドンで買う。
昼間撮った写真。地元の人で大人気。 | ガキ。 |
バインミーというのは、フランスパンに野菜とか肉とかをモリモリ挟んだサンドイッチで、ベトナムではよく露天などでも売っているフォーと同じくらいメジャーな食べ物。「ベトナムはフランス領だったので、フランスパンが美味しい」とガイドブックに書いてあったのを鵜呑みにして購入。キムチと肉まんは単なる同行者の好物。
ホテルに戻り、湯沸かしポットでソーセージを茹でて、333ビールを飲みながらの楽しい晩ご飯。バインミーは正直あまり期待していなかったけれど、パンは甘みがあり味が濃く、具の野菜や肉も盛りだくさんでビールに合う。人生で一番うまいサンドイッチだなと。ベトナムなのに。日本に帰ってバインミーを懐かしがってサブウェイで似たようなやつ食べたらやっぱり美味しくなくて、サブウェイの店員さんはベトナムで研修するべきだ!と騒ぎ出すほど、ベトナムで食べたバインミーは本当に美味しかった。
高級ホテルで貧しい食卓。 |
バインミー。ほんっとうに美味しい! | なにかよくわかんないけれど、美味しい! |
デパートで買った自称キムチ。 | レンコン、キュウリ、ニンジン、ヤングコーン、キャベツ。キムチというかピクルス。 |
アバウトなつくりの偽ポッキー。 | アイスだと思って買ったらフカフカしていた。 |
ベトナムいったらパンを食え。
つづく