2003/8/1(金)富浦に手漕ぎボートでマゴチを釣りにいく-3


いざ、レッツゴー富浦!
釣りの前の日は、基本的に楽しみで眠れないので、今日ももちろん寝ていない。ハゼを無事入手できたのが、ほんっとうにうれしい。これであこがれの「ハゼでマゴチ」ができると思うと、気が高ぶって落ち着かない。とりあえず部屋の中で素振り百回。釣り竿で。
そしてやっと出発の時間、なんとか手に入れたハゼを両手で握りしめて、夜中の2時30分に愛車にのって新小岩を出発。

浅草で本日同行の板前(以下G)をピックアップして一路富浦へ。途中、館山自動車道のパーキングエリアでメンチカツカレーやらカレーうどんやらでマゴチと戦うためのカロリーを摂取。パーキングエリアで夜中に食べるカレーはうまい。ソフトクリームはもっとうまい。ああうまい。

で、予定通り五時に無事富浦へ到着。車を降りると、おお、風がない!おお、波もない!おお、人もいない(平日なので)!。Gと釣りにいくと、大抵雨が降ってきたり風が強かったりで釣りにならないのだが、どうやら今日は絶好の釣り日和らしい。天気のいい日を選んで釣りに行けるなんて、これこそ無職になった甲斐があるというものだ、と穏やかな海を見ながらよくわからない喜びに浸る。ごめんよ母さん。

二人分の仕掛けを準備し、富士屋ボートで受付をすませ、手漕ぎボートに乗り込む。ポイントまではエンジン付きのボートが引っ張っていってくれるのでとってもラクチン。穏やかな海の上をパチャパチャと手漕ぎボートは進んでゆく。いやあ、四半世紀を超える人生の中でいちばんのほほんとしている時間かもしれない。Gは「今日はこれだけで満足」といっている。いや、釣りしろよ。

出発してから5分くらいの、自力では絶対これないような水深10mくらいのポイントへ到着。 「ここでアンカー入れないでやってみて〜」とボート屋の兄ちゃん。よっしゃとGと竿を二本づつだして釣り開始。一本はアオイソメエサのシロギス用で、もう一本がハゼエサのマゴチ用。

竿を出してしばらくすると、シロギス用の竿に、クッククックと心地いい手応え。うれしさのあまり「ようこそここへ、クッククック、わたしの白いキス〜」とつまらない歌を口ずさんでしまう。不評。順調に五匹づつくらい釣ったところで、マゴチ用の竿をあげてみると、あらあら、口がけにしたハゼの頭だけ残して食い逃げされちゃった。ぐええ。残念。まあでも、マゴチはいるっていうことだ。期待を込めて新たな生け贄投入。

しばらくすると富士屋の兄ちゃんがボートでやってきて、「ずいぶん流されているな〜。この辺は船の航路だから釣り禁止だよ〜」との教育的指導を受ける。アンカー入れないで流されるままに釣りをしていたので、知らない間にだいぶ流されてしまったらしい。ところで肋骨マニアは元気だろうか。
しょうがないので富士屋の兄ちゃんに最初のポイントに引っ張ってもらうが、このころからGとの釣りのお約束通り、波と風が強くなってきてしまい、アンカーを入れても流されまくり。オールを漕いで荒波と戦ってみるも、埼玉育ちの私が海に勝てるわけがなく、釣り禁止エリアへへとどんどん流されてしまう。ああ、気分はタイタニック。映画未だに見てないけど。

これ以上流されるとたぶん海上自衛隊のお世話になってしまうので、ブイに船を結んで、ボート屋に携帯から甘い声で電話するも「あ〜今、お昼時だから海の家が忙しいんだよね〜、ちょっとまってて〜」との悲しい返事。Gは船酔いでダウンするし、私も自力で戻る元気はないので、しかたなく荒波の上で座禅を組んで時が過ぎるのを待つ。もちろんボートは波でざっぷんざっぷん揺れまくっている。四半世紀を超える人生の中でいちばん不安な時間かもしれない。

30分ほどでボート屋登場。
「いやあ、この風だと沖は無謀だよね〜」だと。

しかたなく安全な浅瀬まで引っ張っていってもらい釣りを続けるものの、ゼンッゼンツレナイ。たまに釣れたと思えばクサフグだったり見たこともない謎の魚(明らかに毒がありそう)だったりで全くだめ。二人して寝る。

誰? キスだけじゃイヤ!
うん、まずそうだ。 キスは釣れたんだって!


で、結局、お察しの通り二人ともマゴチはまったく釣れませんでした。いやあ、「マゴチ食べにおいでよ!」って友人を呼んでいなくて本当に良かったよ。

釣りって難しいね。

買い物してして

こういうの好きかな