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4/16(土)富浦湾つりボートおきむらのジャンボシロギス釣り

体調が悪い。今週の中頃からどうも喉が痛くて頭がぼーっとする。どうにか薬を飲んだり熱いお風呂に入ったりして、だましだまし週末までたどり着いたところで、さてボート釣りにいこうかなと。風邪には潮風とボートの揺れが一番だ。

そんな訳で、メモ標本に書き置きを残して、手放す日が刻一刻と近づいてきたクルマに乗って富浦へ。テーマはもちろん「シロギスを釣って、それをエサにしてのマゴチ」だ。それを二回。心に住むもう一人の自分(甘いモノは別人格用)が、なかなか壮大なテーマですわねと冷笑するが、まあこんな大風呂敷はいくら広げても誰にも迷惑をかけないのでいいのだ。例え大風呂敷広げて釣果がショボくても、その大風呂敷で丁寧にくるんで持ち帰ればいい。とかいってクーラーボックスは小さいのしか持っていかない。思考と行動の矛盾はいつものことなので気にしない。思考は大きく、行動は小さく生きている。

いつものように京葉道から館山自動車道に入り、終点手前の木更津南インターで降りようかなと思ったら、なぜか終点の君津インターまで来てしまって。いかんいかん、久しぶりに聴いた筋肉小所帯少女隊「筋少の大車輪」に夢中になりすぎた。ええ、車内でダ〜メダメダメダメダメ人間と叫んでいましたとも。でも地図を見てみたら、木更津南も君津も大差ないっすね。というか、どっちかといえば、君津の方が館山方面に近いじゃん。なんで今まで木更津南で降りていたのかが逆に謎だ。あ、今ネットで調べてわかった。私が富浦に通い始めた頃には、君津インターというものがなかったからだ。たぶん、今日道を間違えなかったら、死ぬまで木更津南で降りていたな。結果オーライ。

さて、木更津といえば「油」。反対車線のある、大きく「油」と書かれたセルフスタンドでちょっくら給油。ハイオク車だけれどレギュラーガソリンを3000円分ほど給油し、意気揚々と出発。ガソリンがいっぱい詰まったクルマはなんとなく安心感があって好きだ。あれ、道路上の矢印がこっち側を向いている。ん、おおう、反対車線走っているじゃん。やべえやべえと力一杯ハンドル切って、またガソリンスタンドに急遽避難。よかった、クルマが来ていなくて。自己都合による廃車を前に、事故都合で廃車になるところだった。ちなみに当時の様子を図にするとこんな感じ。ええ、車内で日本をインドにしてしまえ!と叫んでいましたとも。インドは右車線かは知らないけれど。釣りにいく途中の筋少は危険だな。

死ぬかと思った。

命からがら富浦に到着。今回のボート屋は、某掲示板でなぜか評判の「つりボートおきむら」という、いつもいっているボート屋より木更津方面のところにしてみた。人に勧められるとそのまま信用する純粋な私。

受付に行くと、お化粧をしたかわいい感じのおばちゃんがニコニコとお出迎え。ボート屋にはおっさん、おっちゃん、にいちゃんしかいないものだと思っていたのでちょっとカルチャーショック。ちょっと無駄にドキドキしながらボート屋の受付で4000円を支払い、携帯番号の書かれた名刺と、3回くるとなにかお得な事があるらしいスタンプカードと、キャンディー2個をもらう。なんかお得だ。ちなみにボートは一人で乗ると4000円、二人で乗っても4000円なので、二人出来た方がいろいろとお得だ。といいつつ今日も一人だ。

つりボートおきむら。 キャンディーもらった!。

手漕ぎボートは申し込みをするとき、通常、名前と住所をノートに書く。これは万一の事故などに備えるためだと思っていたけれど、おきむらはちょっと違った。おばちゃんがニコニコしながら「初めての人はここにフルネームと住所を書いてくださいね。ほら、年賀状とかあるから!」という。ああ、なんか出船前からおきむらの魔性にとらわれてしまった気がする。

釣り具の用意をしている間に六時の出船時間になった。なんか気が付いたらおばちゃんは増殖しており、おばちゃんから複数形のおばちゃん達になっており、えっちらおっちらボートを運んだり、私の荷物をボートまで運んでくれたりしている。お化粧をしたおばちゃん達の働きっぷりを眺めていると、「スナックボートおきむら」という単語がなんとなく頭をよぎる。深い意味はないけれど。ちなみにみんな同じ顔をしているのでたぶんおきむら一族だと思われる。

今日は3号。パー子ではない。 富浦は海がきれいだよ。

働くおばちゃん達。

ボートに乗り込み、ウェーダーを着たおばちゃん達に出船のお手伝いをしてもらう。なんか大人数のおばちゃんに囲まれて妙にハズカシイ。当然おきむらも曳舟サービスありなので、10台ほどのボートが連なって、ゆっくりとしたスピードで沖へ沖へと運ばれていく。沖へ沖へ沖へ沖へってどこまで連れて行かれるんだっていうくらい遠くへいく。富士屋ボートとか日の出ボートの釣り場と同じところでやるんだと思っていたら全然違うのね。

今回は一番前の引っ張る船につながれた場所だったので、ボート屋のおっちゃんに通り過ぎていくポイントの説明を受けながらの船旅。今回のポイントは、岩場近くの砂地だそうだ。外道にカワハギ釣れるかな。引っ張られていく途中の景色がなかなか楽しいなと。後ろを振り向けばボートが連なっており、みんなで赤い旗を利用した千手観音ダンスとかやってくれたらさぞ楽しいだろうと勝手な事を想う。

いたれりつくせりな出船。 先頭車両。

千手観音やってくれ。 かっこいい岩。

遠く遠くどこまでも遠く引っ張られたところでロープを放たれて釣り開始。このポイントにはおきむらのボートしか来ていないので、周りは全部おきむらボートという妙な連帯感があってよい。さて、とりあえず現在地をメールで送っておこうかなと。

受信したメール: 現在地(04/16 06:11)

前回と全然違う場所なのね。本日は前回のスミイカ捕獲失敗の反省をふまえて、でっかい網を持ってきてみました。ちなみにこの網は伸ばすと5.4メートルもある。もちろんボート釣りで伸ばす必要はないけど。なお、ボートの後方には、甲類焼酎大五郎のペットボトルをぶった切ったモノがデフォルトで装備されており、これはおばちゃん曰く「トイレにいきたくなったら使ってね」とのことだ。溲瓶だ!。ありがたく大なり小なり使わせて頂きます。

これでイカもマゴチもばっちりだ! 溲瓶だそうです。

さて、釣りだ釣り。例によって釣侍で買ってきたジャリメを針につけて放り投げる。エイ!。いや、エイは釣れなくていいんだけれど。おっと、一投目からアタリが来た。巻き上げてみればマゴチ釣りの餌にピッタリのシロギス。やるなおきむら、完璧な段取りだ。早速「キャッチアンドエサニスル」協会員らしく、マゴチの仕掛けと「マゴチ・メバル240」というマゴチもメバルも釣れたことのない竿をとりだしマゴチ釣り開始。ちなみに今日の仕掛けはスミイカ対策の意味も含めて孫針付きにしてみました。この孫針をシロギスに刺すと弱ってしまうので、おばちゃんみたいに私の手首にはめられていた輪ゴムで固定してみました。この方法はいいかもしれないな。これで特許とれるかな。

シロギス!エサ! 輪ゴム。

マゴチゲットの夢を乗せた輪ゴム仕掛けを海に沈め、さらなるエサと夕飯のオカズ確保のためにジャリメを投げ続けと、なにやら強めのアタリがきた。富浦湾でジャリメをエサに釣れる魚は基本的にシロギスかベラかメゴチの3択なので、このヒキの強さはベラかなあと強引に巻き上げると、上がったのはデカイシロギス。肘タタキとまではいかないけれど、多分人生最大級に入るでかさのような気がする。ちょっと嬉しい。よし、この大きさのシロギスなら万が一マゴチが釣れなくてもネタになるかなと気合いを入れてシロギスを狙うと、またまた大きなアタリが。よっしゃよっしゃと今度は丁寧に巻き上げたらベラだったりする。そんなに跳ねなくてもいいじゃない。ちょっとマゴチのエサにはなりそうにないので、闇に隠れて生きてくれと願いを込めてリリース。ベラだけに。

でかいキスなのだ。 ベラなのだ。

ここは岩礁帯の隙間にある砂地なので、ちょっと砂地を外れると「ばんや」限定の入浴剤(カジメ)
も釣れる。この入浴剤、よーく見ると小さなエビみたいな生き物とかがたくさん着いていて、思わずジーッと見とれてしまった。こういう混み合った小さい世界を覗くのは楽しい。一株の宇宙。

入浴剤が釣れた。 いろいろいるんですよ。ここに。

さて、肝心のマゴチ仕掛けはどうなったかなと上げてみたら、あれあれ輪ゴムが外れている。どうやらシロギスが縄抜けをしてしまったらしい。しょうがないので、錨針の細い針を肛門に刺そうかな。しかし、ゴムで縛るか肛門に針を刺すかってどんな二択だ。

あいかわらずマゴチ釣りはさっぱりですが、シロギス釣りはというと、これがなかなか。数こそあまりでないけれど、釣れればでかいのが多い。さすが深場の岩礁帯を住処とするシロギスだけあって、デカイし、ヒキが強い。シロギス釣りなのに竿がギューンと曲がってとても面白いのよ。ベラもデカイが。おっと、また強烈なヒキ。なんか今までで一番強いな。さすがにここまでヒキが強いとカワハギかなと思い、肝はどうやって食べようかと考えながらリールを巻くと、こいつもキス。ううん、でかい。重い。太い。なんかバケツに収まってくれない。いるんだねえ、こんなヤツが。

ぬおおお、でかいキス。 ぐええええ、太いキス。

バケツに収まりません。 ベラもでかい。

いやあ、でっかいキスが釣れて満足。じゃない。キスを釣って満足してはいけない。一瞬キス釣りに夢中になって忘れていたが、私はマゴチを釣りに来たんだったとマゴチの竿を見てみれば、なにやら怪しい動きをしているじゃいですか。くるかくるかくるかくるかキター!。海面に刺さる竿先に興奮しつつ竿を持ち、竿を立ててグリグリとリールを巻く。お、重い。これが「憧れ」ってやつの重さか。うわ、魚が走った、ぐええ、竿が持っていかれる。いかん、両軸リールのドラッグの調整するのを忘れていた。ええと、どっちに回すと緩むんだっけ、あれ、こっち、いや、こっちか、あああ、緩めすぎた、糸がどんどん出て行っちゃう、今度は逆に回して締めてっと、あ、なんか軽くなった・・・。あああ、逃げられた〜〜〜〜。

メソメソと巻き上げてみたら、針のないところに見事な歯形が。モウダメ。

まだですよ。ええ。

ああ、もうちょっとあわせを待てばよかったのか、はたまたドラッグ調整をしなかったのが悪いのか、どっちにしても私が悪いのね。ああ、ここ3年で一番悔しい。

その後、メゴチを釣って、「やっぱりマゴチ釣りのエサはメゴチだろう!」と、例のカレイの頭に入って針を使ってメゴチエサで頑張ってみるも、結局最後までマゴチのアタリなし。シロギスはバカデカイの混じりで20匹くらい釣れたんだけどなあ。でもまあいいや、今日の釣りでいろいろと学べた気がするから次回のボートできっとマゴチが釣れるさと、早速ボートの上から携帯メールで友人へ釣りの約束をする。撤収!

メゴチをエサにしてもダメでした。 人生とはなんだ。

陸に戻ると、おばちゃん達がニコニコと釣れましたかと訪ねてくるので、シロギスの大きいヤツが釣れたよというと、すごいすごいと褒めてくれたり、ケータイで撮影したりとチヤホヤしてくれた。なんか照れくさい。そして氷の塊と、なぜかワカメをくれた。ありがとう。

参加賞。

さて、せっかくなので定規を借りて一番大きいヤツを測ってみたら、27センチを越える大きさだった。ピンと伸ばせば28センチといえなくもない。なので28センチと言い張ってみよう。シロギス28センチ!。私の靴のサイズより大きいぜ。でもおばちゃん曰く、去年釣れた31センチというのが最高だそうだ。これより3センチも大きいのかよ。ふう、世の中も海の中も広いね。

でかいのが多い。 28センチ。でかいのだ。


お天気もよかったし、大きいシロギスが釣れてなかなかよかったんだけれど、やっぱり歯形を残していったアイツを釣り上げたかったなあ。くそう、とりあえず海に向かって、島田紳助の番組じゃないけれど「キスだけじゃイヤッ!」と叫んでおこう。

またくるぜ!おきむらボート!といいつつ日の出ボートにいったりするんだが。

−−−−−−−−−−−−−−−−

釣りの帰り、また用もないのに大六海岸の地引き網現地調査をして、ばんやで飯食べて、カジメ風呂に入ってきました。アイリピートアフターミーって感じですか。4月なのに日焼けした肌が炭酸温泉に染みて痛いぜ。

大六海岸。特に変化なし。 今日は刺身盛り合わせにしてみましょう。

刺身。 ああ、前回食い逃げしたイカがこんなところに。

ばんやのお風呂に書いてあった。別に漁師語じゃないと思うが。

家に帰ったら、とりあえずデカイのを5匹集めて、総重量を測ってみた。550グラム。うん、これなら某大会でも楽々優勝だなと一人納得。ええ、いろいろあるのです。一番大きいヤツは一匹で168グラムもありやがる。重いよ。さて、せっかくの大物シロギスなので、刺身にでもしてみようかな。3枚におろして、腹骨を取って、酢に軽くつけて、皮を剥いて、小骨を取って、切って、ああ、すっげえ面倒くさい。けどほんのり甘くて美味しい。でも剥いだ皮を天麩羅にしてみたら、笑えるほどまずかったよ。

これなら優勝だ。 重い。

酢に漬けて皮を剥いたところ。 ほんのり甘くておいしいよ。

わたしは天麩羅がヘタだ。 シロギスの皮の天麩羅。危険だ。



次は釣れると思うんだよなあ。マゴチ。


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