6/4(日)テナガエビをエサにウナギ釣り
ららら六月。六月といえば、鰻釣りのトップシーズン。そしてテナガエビも釣れる素敵な季節。土を掘り返せばミミズだって捕り放題。そんな訳で梅雨時はそれほど嫌いじゃないぜ。ミミズは掘りました。 |
ウナギ釣りの仕掛けをとりあえず放り投げたところで、延べ竿出して、テナガエビ釣り。仕掛けはご当地名物の十字天秤。今日のテーマは、「テナガエビを餌にしたウナギ釣り」なのだ。
明るいうちに、ウナギの餌+自分のつまみをせっせと釣る。
ダボハゼとハゼのダブル。まだハゼは小さいな。 | 餌に最適なサイズ。 |
大きいのは私が食べます。むしゃむしゃ。 | とりあえずエサ確保完了。 |
ウナギ用のエサを、ミミズからテナガエビに早速チェンジしてあたりを待っている間に、見たことのある酔っぱらいが、サンダル履きで発泡酒片手にやってきた。ああ、彼がこの河原で修行僧と呼ばれる人か。
ご無沙汰しております。しておりません。 |
そしてすぐに「俺もミミズ掘る!」と熊手を私の熊手を握りしめ、一心不乱に土を掘り返しはじめた。ミミズを掘ったらカニが出たと騒いでいる修行僧は、職業をコンピュータ関係だと言い張っているが、絶対ウソだと思う。
デスクワークの仕事には見えません。 | 土の中からカニさんこんにちは。 |
ミミズをたくさん掘って満足した彼は、少し離れた場所に釣り座を構えて大人しく鰻釣りをしていたのだが、すぐにどこかへ散歩にいってしまった。ウナギのアタリがなくて退屈したらしい。
そしてしばらくして、満面の笑みを浮かべながら、手に何かを持って戻ってきた。
満面の笑み。 |
「亀だよ!」
どうだ!といわんばかりの亀。 |
いや、そんな自信満々に突き出されても。
そんなでかい亀を、よく素手で亀を捕まえてきたなあと感心していたら、「死んでた!」といわれた。
うわあ、よく見たら亀がミイラになっているよう。うえーん。
亀。ご愁傷様です。 | 亀と亀の子だわし。 |
しくしくしくしく。 |
どうやら老衰かなにかでお亡くなりになったミドリガメらしい。念仏を唱えながら川にお帰りいただく。ここはガンジス川か。
さすがインド帰りの男は違うね。亀のミイラを躊躇なく持ってきやがった。どんな嫌がらせだ。
もし修行僧と逆の立場で、自分が亀を見つけていたら、絶対同じように持ってきて目の前に突き出していたので、突き出されてとても悔しい。こんちくしょう。
はい、そんな小咄は置いておいて、鰻釣りです。
テナガエビがエサだとセイゴがよく釣れて困ります。
ミミズエサの修行僧はウナギを釣っていました。こんちくしょう。
セイゴ。ここに住む猫にあげます。 | こんちくしょう。 |
夜も更けたのでそろそろ帰ろうかなーとしたとき、リンリンリンと大きめのアタリがきた。竿をグッと掴んでリールを撒くと、獲物は魚らしく横に走る。ウナギらしくうねうねしてくれない。
ウナギじゃないのかーとガッカリしながらぞんざいにリールを巻くと、30センチくらいのセイゴだった。隣で一所懸命にルアーを投げている見知らぬ青年には悪いが、セイゴは釣れても嬉しくないんだよね。
セイゴったら大きな口で針を飲み込んでしまい、針がはずれない。このままリリースしてもお亡くなりになりそうなだ。川のスズキは臭いというが、たまには食べてみようかな。アメリカナマズよりはまともな味だろう。たぶん。
さっさと血抜きをして、内臓とエラも出してしまってお持ち帰りしてみる。
たまには食べてみようかな。 |
持って帰ったセイゴは、早速鱗を綺麗に落とし、ガシガシと洗いまくる。さらに腹の中にベランダ菜園から毟ってきたパクチーをモリモリと詰め込んで万全を期し、バターソテーにしてみる。ここまでやれば臭みはないはずだ。
フライパンからはみ出たので頭と尻尾はカット。 | 今日のディナー。スズキの香草グリル |
セイゴの味について結論だけいおう。
臭い。
川の水が綺麗になるまで、泥吐きをさせられるウナギ以外は持って帰らないことに決めた。