4/2(土)千葉県富浦湾のボートシロギス釣り

 

年度が切り替わった初の土曜日、そろそろ千葉県あたりの海水もぬるくなってきたかなと、今シーズン初の海の手漕ぎボート釣りにいってきた。

夜中の3時半に家を出て、いつものように木更津の釣侍という釣具屋さんでニョロニョロした生き物を購入。ここ釣侍は、ニョロニョロしたイソメ類や、ゴソゴソ動く甲殻類の種類が豊富で、ぱっと見、こじゃれたお総菜屋さんに見えなくもない。冷凍食品売り場も充実しているし。ここで夕飯の材料をそろえろといわれても、たぶんどうにかなる気がする。釣りのエサのほうが人間のエサより高いんだけどね。

ところで東京から館山方面にいくとき、館山自動車道がいまだつながっていないので、途中木更津南インターで降りて、そっから国道を走ってまた館山道に入るんだけれど、いつの間にやら富津あたりに新しくインターチェンジができたらしく、国道を走る区間が短くなっていてちょっと嬉しい。その分高速代がかかるんだけれど。「誰も走っていない真夜中の新品高速道路」っていうのは払っている高速代以上にゴージャスだぜ!。そしてランプウェイのカーブが急すぎるぜ!。

さて、今日行くボート屋はどこにしよう。急にいこうと思い立ったので予約しないで来ちゃったんだよな。確か保田の辺りにもボート屋があったと思うけれど、釣り用の地図を持ってきてないから場所がわからないな。さて、どうしたものかなあと考えているうちに気が付けば館山自動車道の終点、富浦まで来ちゃったので、日の出ボートか富士屋ボートの空いている方でいいや。もし風が強いようならボートじゃなくて防波堤釣りでもいいし。今日は一人釣行なので自分次第の行き当たりばったりゆるゆる気分。

とりあえず物理的に手前にあった富士屋ボートの駐車場に車を止め、海の様子を伺ってみる。おっと、「煮て食うとウマイよ!」でお馴染みの富士屋のポコちゃんみたいな兄ちゃん発見。いや、似てないけれど。目が合った瞬間「受付するんで荷物持って降りてきてください!」だって。じゃあいっちょ富士屋ボートでシロギス釣って、それをエサにマゴチでも狙ってみるか。ちょっと寒いけれど、波も風もそんなにないから大丈夫そうだし。

つりボートふじや。

冬から車に積みっぱなしになっていたわかさぎ釣り用の毛糸の帽子をかぶってレッツゴー。本日のボートナンバーは8番。よし、じゃあ使うオモリは8号だ。

朝日を浴びながらの出船タイムは毎度のことだけれど、本当にワクワクする。そして毎回乗り込みに失敗しそうになって、心臓が物理的にドキドキする。でも楽しい。どんぶらこっこと揺れるボート、ああこれこれ、この潮風とボートの不安定な揺れが私にとってのファジー理論。1/f ゆらぎなのよ。ああ、たまらなく気持ちいい。

8号。 乗り込むのが結構なスペクタクル。

がんばれ子供。 朝日と共に出船です。

日の出ボート。 ファジー理論でボートは揺れる。

今日は風も波もほとんどなし。ちっとばかり寒いけれど、それも雲が晴れて太陽がでてくるまでの我慢のはず。あ、鼻水が。ほどなく釣り場に到し、つながれていたロープが放たれ、はな垂れながらの自由な釣りがスタート。あ、そうだ、ボート釣りに来たらやってみたかったことがあったんだ。釣り始める前にまずソレだ。携帯電話を取り出して、EZ@マップとかいうアプリで現在地を表示!。一度コレがやってみたかった。おお、海の上だよ。満足満足。せっかくだからこの位置情報をメールで自分に送っておこう。

受信したメール: 現在地(04/02 06:13)

などと遊んでいる場合じゃない。釣りだ釣り。釣侍で買ってきた活きのいいジャリメという、噛むとジャリッとするイソメの仲間を二つにちょんぎり、二つある針にそれぞれつける。竿はワカサギ釣りでも使った、黄色と黒は勇気の印、毎度お馴染み阪神竿。ええ、去年この海でアカエイを釣り上げたアイツです。しかし年中この竿だな。

50m先の海と空気の境目の50cm上をぼーっと何も考えずに眺めながら、ぽやーんと仕掛けを放り投げ、ゆっくりクリクリとリールを巻いていく。すると早速、クンクンクンと竿から伝わる半年ぶりのシロギスのアタリ。竿先を曲げながら上がってきたのは、10cmちょっとのちっこいシロギス。うん、何回釣ってもやっぱり楽しい。シロギスってこんなにきれいな魚だっけなあとちょっと惚れ直す。

穏やかだけど寒かった。 はい、エサ。

今日も阪神竿。 ハイツレター。

バケツの中でクルクル泳ぐのを上から眺めたら、おもむろに阪神竿2号(同じ竿が2本ある)を取り出し、この前カレイの頭を10円で買ったらオマケで付いてきた針でつくったヒラメマゴチ狙いの仕掛けをセット。「キャッチアンドエサニスル」の精神でシロギスの口にエイヤッと針を刺したら海へ落とす。これが食物連鎖ってやつですか。さあさあマゴチに食われて帰っておいで。

コレでマゴチは釣れたも同然。といって釣れた試しはないけれど、ほら、昨日はエイプリルフールだしって全然意味わかんないな。まあいい。あ、シロギスがまた釣れた。そんなビッチンビッチン跳ねなくてもいいじゃないっていうくらい跳ねるのね。そんなあなたが好き。ところで、船酔いには無調整豆乳がよく効くよ。おっと続けて関西では高級魚、ベロの母さん、ベラが来た。相変わらずの派手なお姿で安心しました。

さて、肝心のマゴチの方はどうでしょうかと仕掛けを上げてみると、なにやらシロギスの首筋に何者かにつまみ食いをされた後があるじゃないですか。悔しい。負けずに犯人探しのために、新しいシロギスさんにおとり調査のご協力をいただく。いってらっしゃい気をつけて。

ボートには豆乳。根拠なし。 そんなに跳ねなくても。

ベーラー。 被害者。

おとり捜査の開始から数十分、なにやら竿がさっきよりも曲がっているような気がしないでもない。といっても魚がかかっているような動きもない。一応リールを巻いてみると、なんか重い。重いけれど魚っぽいヒキはない。ゴミでも引っかけたかなと巻き上げると、なにやら灰色っぽい物体がゆっくりと上がってきた。あ、スミイカだ。そういえば去年もこの海でスミイカを釣ったような気がする。大あわてで網を持ってイカを掬おうとするが、残念ながら出したその網のすぐ下を潜っていっちゃった。残されたのは無惨なシロギスの頭のみ。あ〜〜〜〜〜。本気で悔しい。イカ食いたかったのに。くっそう、次からもう二回り大きい網持ってボート乗ろう。

おとり捜査失敗。 カヌー欲しい。でも泳げない。

その後、シロギスはチョコチョコ釣れるけれど、結局マゴチのアタリはナシ。12時過ぎにいつまでも太陽が出てこないので、マゴチが食べてくれなかったシロギスをクーラーボックスにいれて、風邪引く前に早退。んっがっくっくん。

マゴチ釣れなかったよー。 シロギスは釣れたよー。


さて、まだ時間もあるし、たまには観光でもしてから帰ろうかなと。あ、そうだ、せっかくココまで来たんだから、地引き網の開催地を現地視察していこう。そうしようそうしよう。


現地視察

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ちなみに釣ったシロギスは天丼と骨センベイで美味しくいただきました。

左のはスナップエンドウ。 骨センベイ。とてもうまい。


買い物してして

こういうの好きかな