2003/9/28(日)初秋、江戸川にてボートでハゼ釣り
いまは〜もう〜あき〜。
先日の誕生日で、無事に年齢が足のサイズを超えた記念に、身長約2Mの友人(以下2M)と江戸川放水場のボートハゼにいってきた。またハゼ。本当は富浦あたりでボートに乗りたかったんだけど、前日が結婚式二次会参加のため近場で妥協。新小岩から気合いをいれれば自転車で行ける距離だ。いかないけど。
朝八時に新小岩駅に集合。のはずが中央線工事が終わらずに電車動かずとのこと。二日酔いなので好都合。予定より45分オーバーで出発。さらに朝マック(ソーセージエッグマフィンセット)とかしていたら、現地到着が10時。ボート屋は6時からやっているんだけどね。
河原にクルマを適当に止めて、クルマから一番近くにあったからという理由で、○にヤの字のノボリが立っている「○ヤ遊船」というボート屋に釣り竿担いで訪問。三千円払って2人乗りボートを借りる。ついでにエサのアオイソメ400円分購入。アオイソメは青井 染という人の名前ではない。誰だ。ああ、天気がいいなあ。先日、北海道で大きな地震があり、津波で釣り人が流されていたけれど、助かったかなあ。ボート乗っているときの地震はイヤだなあ。
ボート屋の兄ちゃん曰く、今の時期だとまだ浅場がいいとのこと。ボートに乗るのは今年だけでもう三回目。手慣れたオール捌きで大河を下る。順調に係留してある船や先に釣りを楽しんでいるボートにぶつかりそうになりながら、スミマセン、スミマセンを連発してどうにか10M移動に成功し錨を降ろす。まったくボートっていうやつは。
錨さえ降ろせば後はのほほんと釣りをするのみ。去年、神田の上州屋で880円くらいで買ったやる気のない竿に糸癖のついたやる気のない仕掛けを結ぶ。エサはさっきボート屋で買ったアオイソメ以外にも実はミミズを持ってきていたりする。永遠の釣りシロウトとしては、川のサカナはミミズが一番、海のサカナはアオイソメが一番だと思っている。じゃあ河口のサカナはどっちだよと思うじゃないですか。人として。
ウナギ釣り以来のミミズ。 |
というわけで、2Mはアオイソメ、ワタシはミミズで釣りスタート。エイヤッとミミズを川底に落としてヒョコヒョコとミミズをアピール。するとすぐにハゼ特有のピピピンという小気味いいアタリが。あいかわらず江戸川のハゼは魚影が濃い様子。よっしゃまず一匹と竿をあげるが、あれ、エサだけ取られている。まあいいやとミミズを付けなおしてエイヤッと。しかしここのハゼは毎年毎年釣り人に釣りまくられても一向に減らないなあ。こいつらなに食って育っているのかなあ。実は釣り人からエサを奪って育っているのかなあ。と2Mと雑談。2人ともエサとられまくり。おっと、今度はかかった。が、小さい。すげえ小さい。小指より小さい。ああ小さい。
チイサ! | 釣りにブランド物らしきシャツでくる男。 | これが普通サイズ。 |
小さくても本命が釣れたわけだ。めでたい。本命がちゃんと釣れたのはテナガエビ以来かも。たとえハゼでも大変うれしい。ボートにまで乗ってハゼが釣れないのは、観光農園にリンゴ狩りにいってリンゴが見つからないくらいあり得ない話なんだけどね。
まあ一匹釣れればもう気は楽。缶ビール飲みながらボートに揺られニヤニヤしながら釣りをするのみ。江戸川をそよぐ川風が気持ちいい。秋の柔らかい日差しが気持ちいい。ハゼのアタリはいっぱいある。いっぱいは釣れないけれど飽きない程度に釣れる。素晴らしい。そして眠い。
すぐ近くでは、60歳くらいのオッチャンが、小学校低学年くらいのガキを男二人女一人乗せている。「じいちゃん、釣れた!」「じいちゃん、エサ!」「じいちゃん、オシッコ!」。こっちの船まで聞こえてくるガキ共の声。プンスカしながらシカメッツラでガキの世話をしているじいちゃん。ふう、このジイサン、孫に囲まれて実はすげえ楽しいんだろうなあ。僕も子供はともかく孫が欲しいなあ。ちなみに、このボートはそのうちガキが釣りに飽きたらしく、「江戸川ちびっこボート漕ぎ大会」になっていた。それもまたよし。
膀胱が膨れ腹が減ったので一時帰港。おお、桟橋の周りが潮が退いて干潟になってる。カニだらけて大変たのしい。ボート屋でカップラーメンを購入してお湯をいれてもらう。ボート屋の品揃えは「サッポロ一番みそラーメン」「サッポロ一番しおラーメン」「サッポロ一番しょうゆラーメン」のみ。男らしいぜ。
のほほんとラーメン食っていたら、なにやらボート屋にトラブル発生!どうやらあるお客さんが潮が退いたのに気づかずに釣りをしていて、ボートが動かなくなってしまったらしい。アホだ。でも気持ちよすぎて寝てしまっていたら俺たちもああなっていたんだよなあ。考えただけでハズカシイ。
満潮と干潮で1mくらい水深が違う。川なのに。 | 江戸川に直接つながるトイレ。キケンキケン。 | ミソにしました! |
午後も引き続きハゼ釣り。午後になるとポイントごとにハゼがいたりいなかったりなので、ボートをちょくちょく動かしながらの釣り。浅いところだと川底が見え、ハゼまで見える。箱メガネが欲しい。2Mは見えるハゼを釣ろうと張り切るあまり、ボートの重心を思いっきり偏らせたため、転覆しそうになり焦る。その後も「腰が痛い」といいながらフラフラと立ち上がったため、やっぱり転覆しそうになる。水深30cmでも転覆はいやかな。
そこが見えるくらい浅い。 | 危ないのでやめましょう。 | ちょうど夕飯分くらいかな。 |
3時に釣りを切り上げる。ボートを返して帰ろうとしたら、ボート屋のおばちゃんが、ニコニコとスーパーの袋いっぱいの大量のアサリを差し出し、これをもってけという。店主が趣味で捕っている、朝捕れたばかりの新鮮なアサリだそうだ。もちろんありがたく頂く。しかも一人一袋。タダでもらえる物は病気以外なら基本的にうれしい。食べ物は特にうれしい。
家に帰って、釣りたてのハゼを唐揚げにしていただく。 当然うまい。
いただいたアサリはみそ汁と酒蒸しに。大小入り乱れたアサリを鍋の深さの1/3くらい入れてつくったみそ汁は、強烈にダシがでていてとってもうまい。酒蒸しも新鮮すぎて口の中で砂がジャリジャリいうけどうまい。アサリ指数が高いね。
二口コンロの家に引っ越したい。 | アツアツを食べよう。 | 味が濃い。 |
ああ、たのしかったと。 あ、江戸川のハゼはミミズでもアオイソメでも目の前にエサがくれば食いつくみたいです。はい。
秋の海はいいぞ。川だけど。 |