2004/10/11(月)富浦 手漕ぎボートでカワハギの肝釣り


なんだか最大級の強さとかいう未知の覆面レスラーみたいな触れ込みの台風が我が家の上空を洗濯物まき散らしながら過ぎ去った後の祭日、今年初のカワハギの肝釣りにいくことにした。狙うは寿司屋で食べたみたいな肝。行き先は去年同様千葉県富浦市の手漕ぎボート。台風一過に手漕ぎボート。太平洋ひとりぼっちの予感大。

「ひとりぼっちはつまらない〜だれとでーもなかよくなって〜ともだちにーなろうー」という曲がNHK教育テレビの道徳の時間にやっていたなあということで、昨年の富浦ボート釣り最後の同行者、通称2mさんに同行いただくことにした。天気が不安だというメールをもらったが、台風一過といえば運動会日和の秋晴れに決まっている。国会で青島幸夫が決めたのだという訳で決行毛だらけ猫大好きフリスビー。天気予報も前日の夕方の段階で降水確率0%となっているし。

で、当日の午前二時、雨音で目覚めると。雨じゃん。またかよ

なんだなんだどういうことだとネットで天気予報を見てみると、あらあらいつの間にやら降水確率が50%になってるじゃないですか。っていうかすでに降っているしなあ。風邪気味なので雨は避けたい。とりあえず吉野家で牛鉄鍋定食を食べながら携帯メールで2mと作戦を練る。ああ麩がマズイ。

はやく牛丼が食べたい。

結局1時間に及ぶ検討の結果、久しぶりに会うことだし、とりあえずいくだけいってみようということに。最悪濡れてもいいように、いつも釣りにいくときの「汚れてもいい格好」から「汚れた上に濡れてもいい格好」に着替えて出発。ちなみにカッパはこのわずか16.5平米の狭い狭いアパートのどこかにあるのだがどこかは不明のため未装着。まあ着く頃には雨がやんでいるだろう。根拠なし。


2mを途中で車に乗せて、通い慣れた富浦へ。天気は雨といえば雨、曇りといえば曇り。微妙。いっそザアザアと雨が降ってくれれば引き返して深夜のファミレスでイタリアンハンバーグでも食べて帰るのだが、雨は降ったりやんだりを繰り返し、なんとも天気がはっきりしない。スキーに行くのに雪が降るのはしょうがないが、釣りにいくのに雨が降るのはちょっと辛い。もう寒いし。どうしようどうしようといっている間に午前7時に富浦到着。あ、晴れた。さすがオレ。

あ、晴れた。 「濡れてもいい格好」の2m。

さっそくいつものように日の出ボートの受付をすませて、いつものようにボートを引っ張って頂く。私の狙いは当然カワハギの肝。肝限定。2mは「夕飯のオカズになるヤツ」というリクエストが奥さんからあったということでアジ。奥さん曰く、カワハギは乾いているからオカズにならないとの事。なるほど、世間一般的にはカワハギといえば乾き物らしい。まあそうかも。

台風の置き土産。 なんか毎回この構図で撮影しているな。

波の一切ない海を引っ張られ、カワハギ&アジのポイントに到着。ここ富浦ではカワハギとアジは同じポイントです。で、アンカーを入れてじゃあやるかと気合いを入れたところで、コントのように雨がザアザア降ってきやがった。さすがオレ。でも麦わら帽子かぶっているから平気だいと無理矢理釣り開始。がまんがまん。

2mにサビキ仕掛けを渡して、自分のカワハギ仕掛けに旬鮮館で買ってきたアサリの剥き身を針につけている間に、もう2mがアワアワしている。どうやらもうなにかが釣れたみたい。そんなものはアカエイに決まっているから刺されるぞととりあえずウソを教えながら見守っていると、あらあらいきなり本命のアジが釣れたじゃないですか。しかもなんかデカイし。

その後も雨の中、アジをポンポンと釣り上げる2m。ちょっと悔しくなってきて、私もアジを釣ろうかしらんと思うが、今日のテーマはカワハギの肝。でもアジも美味しいんだよなと悶々としていたらぐっぐぐうっと竿が曲がった。おお、このグングンと突っ込む感じのヒキは大型カワハギに違いない。これで肝ゲットだな。よし、帰ったらあのお寿司屋をマネしてカワハギの肝の軍艦巻き芽ネギ添えにチャレンジしてみようかな、まずはお釜でご飯炊かなきゃ、お、上がってきた、おお、これはナカナカ立派な、ベラかよ。

アジ。黄金。 ベラ。前世はきっと悪い人。

などと私が苦しんでいる間に、2mの竿にアジに混ざって、富士屋ボートのアカエイが好きな兄ちゃんが地元じゃ食べないといっていたスズメダイが釣れだした。「お土産にする」と大事にクーラーボックスにしまう2m。好きなだけもって帰ってくれ。

生魚に対するリアクションが都会人。 スズメダイ。チュンチュンと鳴く。嘘。

2mがアジとスズメダイをバタバタと釣り上げている間、わたしはベラとキタマクラと格闘。ああ、エサが一瞬でなくなるよう。どういうこったい富浦湾と空を見上げると、雨が上がってお日さまが出てきた。そして海の向こうには大きな大きな虹がでている。ああ、あの虹みたいにこの竿も曲がらないかなあと思ったところでタイミング良くカワハギが釣れだした。ちょっと小さいけど。アジを釣っていた2mは、スズメダイがいっぱい集まり過ぎて釣りというか餌付けみたいになっている。でもなんか楽しそうだ。

アジでかいな。 そして私はキタマクラ。

虹。ありがたやありがたや。 肝!

ウマズラハキ。あんまりウマズラではない。 スズメダイ集まりすぎ。

ところで、2mはカワハギとウマズラハギとキタマクラの区別がつかないと嘆いていた。私はおぎやはぎの区別がつかないが。

11時頃、また雨降ってきたので強制終了。 そんな訳でアジをやった2mは晩飯確保、カワハギやった私はスプーン一杯分の肝しか釣れませんでした。悔しいので船上で食べちゃえ。

船上の肝合え。身が甘い。 これはお家でつくった刺身。全部でこれだけ。寿司を作る気にもならない。

アラで潮汁。よくダシが出て大変おいしい。

スズメダイを持って帰った2mに美味しかったかメールで問い合わせてみたら、塩焼きにしたらうまかったと返信がきた。なんか悔しい。私も持って帰ってみればよかった。なので今度スズメダイのフルコースとか作ってみよう。とかいって狙って釣ると釣れないんだな。これが。

へっぷし。ああ風邪引いた。

買い物してして

こういうの好きかな