2004/10/30(土)富津 川崎丸にてイイダコ釣り
千葉県の内側の先っぽの富津の川崎丸のイイダコ釣りの乗り合いにいってきた。あえて「の」を多用してみた。釣りにいく前に、イイダコ釣りというのは、らっきょうをエサにして釣るんだよといろいろな人に身振り手振り井手らっきょのモノマネ付きで説明したんだけれどイマイチ信用してくれない。ラッキョウ!。私が嘘をついたことがありますかと目で訴えてもいつものように信用されない。仕方がないので時代の生き証人として、水辺のピーターパンことTさんと、釣りはザリガニ釣り以来というHさんにご同行頂いた。
まあこんなイメージだ。 |
イイダコ釣りは確か二年ぶり。以前に川崎丸に乗ったときにメンバーズカード兼割引券をもらったんだけれどどっかいっちゃった。たぶん山羊が食べたんだと思う。メエ。
関係ないけれど松屋の牛丼復活。あいかわらずマズイ。 |
前日の夜から千葉県某所の陸軍跡地にあるTさんの家に泊まり込み、夜中4時に出発。一身上の都合で私がTさんの家に向かったのが終電になってしまったので、睡眠時間2時間という強行日程になってしまった。正直スマンかった。
あらもうこんな時間。 | こんな時間に千葉方面の電車に乗るのは釣り人くらい。 |
Tさんの愛車に男三人乗り込み、一路富津へ。あ、Hさんが船酔い前に車に酔っている。気の早い人だ。顔色がシアン50%増しだけどまあいいやとあえて気にせず船宿で受付を済ませてさっさと乗船。お一人様7,000円也。昨日はいい人で100匹くらい釣れたらしいので期待大。が、天気は今にも雨が降りそうな曇天模様。そしてアキラかに今年一番体感温度が低い。死ぬ。しかも天気予報だと9時くらいから雨が降るらしいけれど大丈夫かしらん。カッパなんか当然持ってきてないぞ。なんか最近釣りいく度に天気が悪いな。
曇り空より顔色が悪いTさん。ぜひモザイクなしでお見せしたい。 | タコを釣る前から真っ黒。つまらん。 |
6時半、出船前に船長さんからイイダコの釣り方について親切丁寧なレクチャーあり。これはありがたいなと。イイダコ釣り初めてのTさんHさんは当然かぶりつきで拝聴。内容を要約すると、らっきょうのついたテンヤを海底から離さないようにピコピコ動かして、ちょっと重くなったらヤアっと竿先を90度くらい持ち上げてイイダコを引っかけるそうだ。話だけ聞くと簡単そう。
船長さんの親切レクチャーコーナーにかぶりつくTさんとHさん。 | これはテンヤ。空は曇天や。 |
各人イイダコに対する熱い思いを胸に秘め、大海へと船が発進する。天候が悪いのでゆっくりと走る川崎丸の横をすごい勢いでカッ飛んでいく漁師さんのボート接近。後ろに10円玉乗せたチョロQみたいなウイリーっぷりは、まさに水上の格闘技。あやかりたいものだ。
イイダコ釣りの釣り場は港からほんの10分程度の、水深5メートルくらいの浅場。ボボボボボっとちょっとしたクルージング気分。天気がよければ遙か遠くの富士山とかが見えるんだけれねえ。
浮いてる浮いてる。 | ゆっくり走っても波がかかるよう。 |
「はじめてくださーい」という船長さんの声に会わせてテンヤ投入。イイダコ釣りでは投げないで真下に落とす感じ。ぽちゃん。今日は船の先端の方に乗ったので、ちょっとの波で結構縦に揺れる。で、揺れちゃうとテンヤが底から離れちゃってナカナカ難しいなと難儀していたら、隣で釣っていたタコにスミをかけられる前からなぜか真っ黒な、釣りはザリガニ釣り以来というHさんがいきなり一匹釣り上げている。そういえば彼はらっきょうに似ている。だからか。が、一匹釣ってすぐに船酔いのためまたもやマーライオンに変化してしまい、そのままキャビンに消えていき、その後帰港まで戻ってくることはなかった。寝不足はよくないなと。悪かったって。ところで、マーライオンっていうのはタイだと思っていたらシンガポールなんですね。いいんですが。
竿をピョコピョコする。延々。 | キャビンで固まる人。だめだコレは。 |
波に負けずに竿先をピョコピョコやっていると、まるでテンヤの先にイイダコがしがみついたようなネチョッとした重み(そのままか)が竿先から伝わってきた。エイヤあっと気合い一発竿先をあげリールを巻くと、あたかもテンヤの先にイイダコがしがみついたようなモヤッとした重み(そのままだ)が竿先から伝わってきた。そのままグルグルと一定のスピードで巻き上げるとラッキョウにしっかりとしがみついたイイダコ登場。よっしゃよっしゃと備え付けのネットにタコを入れようとするが、なかなかラッキョウを離さない。イイダコよ、そんなにラッキョウが大切か。イイダコの考えることは私にはわからないが、イイダコ的にはあのつるっとした白肌が堪らないのだろう。ちなみに餌は豚の脂身だろうが消しゴムだろうが白ければなんでもいいらしい。多分、故・鈴木その子さんとかが海に潜ったらタコに抱きつかれると思う。マイケルもありかな。
イイダコ釣れた!。 | そんなにラッキョウが好きか。 |
竿動かす、タコ釣れる、寒い、竿動かす、タコ釣れる、雨だ、竿動かす、タコ釣れる、濡れる、竿動かす、タコ釣れる、9時過ぎにリタイヤ。いや、寒いって。しかし川崎丸は立派なキャビンがあってよかったなと。
キャビンで2時間ほど休んだ後、小雨降り続く中戦線復帰。左を見ればTさんがジーンズをびしょびしょにしながらも釣り続けている。右を見れば小学3年生くらいの男の子がカッパを着て寡黙に釣り続けている。みんなえらいっすね。わたしは雨よけに季節はずれの麦わら帽子をかぶりながら腰にホッカイロを当てて、寒さの震えを利用して誘いをかける。なかなかの荒行。11:30、船長さんからアナウンス。
「あと残り時間は30分ですが、ちょっと雨が強くなってきましたね。」
そうそう、実はみんなもう帰りたいんだよ。
「雨ですけどあとちょっと頑張ってください!」
あ、頑張るんだ・・・。がんばります。
そんな感じで12時に終了。釣果は隣の子供は35匹、竿頭が100匹オーバー、スソが一匹。私はだいたい30匹ちょっと。まあ夕飯分くらいは釣れたかなと。
船を下りて氷と川崎丸特製レシピを受け取り、本日の釣り終了。さて、帰ってイイダコをしゃぶしゃぶしなくては。おっと、Hさんを船のキャビンに忘れて来てしまった。
タコ。途中さぼった割には釣れたかな。 | レシピ。イラストが素敵。 |
次はまた二年後かな。イイダコ釣りだけに「さいならっきょ」ということでTさんの家で料理する。