2003/12/28(日)千葉県高滝湖でワカサギを釣る 第二章
途中、釣具屋でエサと仕掛けを買って、念願のワカサギ釣りの釣り場である千葉県の高滝湖に到着。西船橋から高速道路を使わなくても約一時間半で着いた。思ったより近いな。
ワカサギ釣りっていう位だからすっごい山の中だと思っていたけど、実際はゴルフ場と田んぼだらけの関東平野に突如表れる巨大な水たまりっていう感じでした。もちろん水面は凍っていない。
のほほんとした湖です。 |
到着したのが朝7時頃だったが、すでに湖上にはプカプカとボートがたくさん浮いている。昨日の雪がウソのようなポカポカ陽気で、懸念された風もほとんどなく、防寒のため着ぶくれていた私は額にうっすら汗をかくらいの天気だった。
クルマを駐車場に止めて貸しボートの受付でボート代金2500円と遊魚料一人600円を支払う。万が一のため、海の男達の正装「ライフジャケット」を着用して桟橋へ。普通は桟橋に係の人がいてボートの準備とかしてくれるんだけど、ここは好きなボートに勝手に乗り込むのが流儀らしい。まあ同行者もボートに何回か乗ったことがあるとのことなので問題はない。手近なボートに荷物を積み込んで、オールを漕ぐためにボート前側に私が、後ろ側に同行者が乗り込む。
※不謹慎ですが本人の許可がでましたので好き勝手に書きます。ごめんなさい同行者様。
緊急事態発生!
同行者が桟橋に掴まりながら中腰でオールをセットしようとしたその時だった。湖面に静かに浮いたはずのボートが沖に向かっていきなり動き出したのだ!
説明しよう!
「作用と反作用は同一直線上で働き、互いに逆向きで大きさは等しい」 のだ。これを「ニュートンの第3法則」または「作用・反作用の法則」という。今回のケースでは、同行者が桟橋に掴まったことにより「ボート側から桟橋側に力が加わる=桟橋側からボート側に同じ大きさの力が加わる」という力の関係が生まれたのだ!。桟橋に掴まったままボートが沖に動き出してしまったために、同行者の上半身は桟橋側へ、下半身はボート側に引っ張られ、万有引力に逆らえるはずもなく腰のあたりから水面へポチャン・・・。今日は大安なのに。
ライフジャケットを装着していたのでプカプカと湖面に浮く同行者。ライフジャケットって本当に浮くんだなあ。幸い、ボートから落ちた場所が桟橋だったのですぐに陸に上がることができた。このまま釣りに行くと凍死するので、すぐに受付まで戻り、ストーブに当たり、受付のおっちゃんに事情を説明して、売店に常備されている着替えを出してもらう。売店には「落ちた人用」の貸衣装があるらしく、スウェットの上下、靴下、コート、穴のあいた長靴は無料で借りることができた。パンツのみ500円買い取り。
ここが悲劇が起きた問題の桟橋だ! |
着替えを終え、熱いコーヒーをもらい、どうにか落ち着く同行者。衣類と財布はビショビショになってしまったが、携帯電話とデジカメは奇跡的に無事だったようでなにより。っていうか死なないでなにより。
いやあ、彼がボートから冷たい水の中に落ちたことにあわてて、無理矢理ボートに戻ろうとしないで本当によかった。水中からボートに戻ろうとすると大抵ボートがひっくり返るんだな。どんなときも彼が沈着冷静で助かった。あの瞬間、ただオロオロするだけの私は、千葉県一無能なオトコだったよ。