2004/4/10(土)富浦 日の出ボートで今年初のキス、マゴチ、イカ狙いのボート釣り


3/20に開幕した今年の富浦ボート釣り。それ以来、毎日のように日の出ボート富士屋ボートの釣果報告、YAHOO!の天気予報自分のスケジュールを見比べてはうんうん唸っている。本当は先週の日曜に高滝湖へ寒中水泳にいったみんなの人気者Tさんと行く予定だったけれど、金曜まで大丈夫だった日曜の天気予報が、土曜に突然雨へと変わったために断念している。さすが水難で有名なTさんだ。

そんな訳で金曜に天気を確認。明日は日本全国行楽日和で文句なし。早速日の出ボートに予約の電話をして待ちに待ったボート釣りに行くことに決定。ボート釣りは、ある意味お天気次第の釣りなので、晴天なのが大変うれしい。が、そんな日に限って飲み会の誘いがそこら中からくるけれど、「家庭の事情」と言い張って無事逃亡。

雲なし。


午前4:00に準備万端、新小岩を出発。今回の運転は都合によりすべて同行者。最近導入したETCに一々感動しながら高速道路をひた走り、5:20にいつもの釣侍到着。「ジャリメください!」「売り切れです!アオイソメでも食いはかわりません!」「じゃあアオイソメ2パックください・・・。」そんな感じでシロギス釣りには明らかに太すぎる元気いっぱいのアオイソメを購入。今思えば無理に釣侍で買わないで、別の店でジャリメ買えばよかった。

6:00、今年初の日の出ボート到着。風はほぼナシ。波もナシ。素敵。マゴチ釣ったも同然。すでにたくさんのボートがカルガモの親子状態で出船中。よっしゃ我々もと意気込むが、同行者は慣れない長距離ドライブにグッタリしており、少し寝るとのこと。仕方なく一人で山のような釣り道具を持ってボートに乗り込む。ああ、一人のボートは広いね。ウグイスとウミネコの声を聞きながら、のんびりとした朝日が射す穏やかな富浦湾へチャプチャプと、沖へ沖へボートは進む。

カルガモの親子。カモメボートなんだけれどね。 ひっぱられてボートは進む。

富士屋ボートやかもめボートなど、たくさんのボートがプカプカ浮かぶポイントへ到着し、アンカーを下ろして釣り開始。会場は波も風も穏やかだけれど、若干うねりアリ。本日の釣りは、まず小さなシロギスを釣り、それをエサにマゴチ、ヒラメ、イカを釣る、わらしべ長者方式。なのでとりあえず手作りシロギステンビン仕掛けの準備。本日のオモリは納得のナス型10号。根拠なし。

太すぎるアオイソメを爪でちょん切り、針に引っかけ、エイヤッと30メートルほど放り投げる。オモリが底に付いたら、名前を呼ばれたポメラニアンが途中止まったりしながらもノコノコと歩いてくる感じをイメージしてリールを巻く。動物の動きを真似するのは中国拳法の基本だね。が、釣れない。しからばと別方向に35メートル放り投げて、エリマキトカゲが前足あげてトコトコ歩いてくるのをイメージしてリールを巻く。が、釣れない。エサを付け替え、また別方向に放り投げ、冬眠から覚めたトウキョウダルマガエルがゲコゲコ跳ねるイメージでアオイソメを動かすもちっとも釣れない。

その後、知っている動物の動き全部を試すが全然だめ。二時間やるが全く釣れない。途中一回、リールを巻く手がすごく重くなり、このやる気のない引きと重さはマタコだなと信じて、慎重に、慎重にリールを巻いたところ、海草が売られている植木のように根っこごと上がってきた。だめだこりゃ。

ボートだらけの海上。海上というか会場。 立派すぎるアオイソメ。

お天気はいいのよ。 マダコだと思ったのに。

周りのボートを見てもつれている様子は皆無。シロギスが釣れなきゃマゴチも釣れない。やばいやばいと準備してあったマゴチ用の竿にもシロギス仕掛けをくっつけて、ボートの真下に落としておく。置き竿ではほとんど釣れないけれど、少しでも釣れる確率を上げたいのよ。

その数分後、動物シリーズが終わりアイボの動きをイメージしてリールを巻いていると、やっと待望のアタリが! 置き竿にだけれど。手に持っていたアイボ竿を放り投げ、ブンブン揺れる置き竿を掴んでグリグリとリールを巻く。おお、このグングン引く感じはカワハギだなとニヤニヤしながら巻き上げる。あらあら釣れてきたのは、このサイズが上州屋のキス釣り大会で五匹揃っていれば入賞できたのにと思わせるでっかいシロギス。マゴチ狙いのエサにはどう考えてもでかすぎるので、無理矢理イカ用の仕掛けにつけてボートからぶらんぶらんとぶら下げる。

エサにはちょっとデカイ。カワハギかと思った。

その後、当然の権利のように風と波がでてきて、ザップンザップンとボートは揺れる。現在引き潮のため舟は沖に流されるが、風は沖からブンブンと吹いているため、潮と風が釣り合って、横を向くボート。そこに沖から波が来るから揺れる揺れる。たかだか50cmの波でも、ボートの真横からくる波ってとっても怖い。Tさんと一緒なら無事に落水していたこと請け合い。

10時頃、同行者が日の出ボートの船に乗って登場するが、来て早々船酔いして、「お昼寝が一番」といってクーラーボックスを枕に熟睡。結局一度も竿を握らずに退場。なにしにきたんだ。その際、僕も帰ろうとしたら、日の出ボートのおっちゃんに、「まだあきらめるのは早い!」と励まされて違うポイントに引っ張られてしまった。ちょっぴり体育会系ボート釣り屋。

移動した場所はなんとか少しあたりがあり、シロギス狙いの仕掛けで釣れたのはシロギスがトータル8匹、カワハギが1匹、親指サイズのホウボウが1匹。釣れたシロギスをエサにしたイカ狙いは内臓だけ食い逃げされたのが二回、マゴチ狙いは歯形だけ残されたのが一回。釣れたのはナシ。あまりにも釣れないので12時前に撤収。同じタイミングで上がった別ボートの人はシロギス三匹の釣果で「何しにきたんだオレ」とつぶやいていた。でも、ほら、お金で買えない価値があるしとCMに踊らされてみる。「priceless」な一日ということで。

ナイスなカワハギ。諦めなくてよかったよ。 釣ったらエサにするので、なかなか貯まらないバケツ。

手乗りホウボウ。かわいいけれどね。 太陽と海鳥と青空。プライスレス。

もう春ですねえ。 天気はいい。天気は。


お家に帰り、日の出ボートの釣果掲示板をチェックしたら、「キス 13cm〜26cm 15尾〜30尾 マゴチ 25cm1尾 カワハギ 7枚」となっていた。まじめにやった人は結構釣れたらしい。そういえば日の出でも富士屋でも、釣果を確認されたことがないなあ。どうやら私は記録外らしい。悔しいからまた来週いこうかな。ジャリメ持って。


カワハギの肝和え。和えてないけど。 カワハギの澄まし汁生け贄風。

シロギスはテンプラするほど量がないので塩焼き。


買い物してして

こういうの好きかな