2004/1/24(土)また千葉県高滝湖のわかさぎ釣り


今回、わかさぎは平仮名にしてみました。

昨年末、一緒に千葉県の高滝湖へわかさぎ釣りにいった同行者から「高滝湖の事務所に借りた服を返さないといけない」という、ある意味男気溢れる申し出を受け、また高滝湖にいってきました。狙うはもちろんわかさぎ。テーマはもちろん安全第一。

必要以上に寒い午前四時に起床。前回自分の車でいったために、同行人宅でのわかさぎ唐揚げ食事会の際にビールが飲めなかったという大変イタイ経験から、新小岩から総武線始発に乗って同行人宅最寄り駅へ。

駅を出てロータリーに向かうと、見慣れた同行人の日産車が待っている。助手席側から声を掛けようと思ったら、あれ、助手席に人がいる。確か今回もみちのく二人旅だったはずなんだけれど。急に人数が増えたのかしらんとよーく見てみたら、全然違う人の車だった。よかった、声を掛ける前に気が付いて。

数分後、同じような日産車がもう一台登場。今度は大丈夫かなと慎重に様子を伺う。人数確認。髪型確認。釣り竿確認。臭い確認。今度は平気そうだ。

そんな感じで五時過ぎに無事出発。

七時前に高滝湖ボート乗り場到着。寒い寒い寒い。

土。凍る凍る。寒い寒い。 そんな時は泥棒マスク。 前回、服を乾かした現場です。 ガアガアよ。君は寒くないのかね。

足にホッカイロを入れて釣りの準備ができたら、まずは高滝湖のボート事務所へご挨拶。同行人が借りていた服を事務所の人に返すと「おお、この間の落っこちた兄ちゃんか!わっはっはっ!今度は落ちるなよ!わっはっはっはっは!」と、今年一番の大笑いをいただく。わっはっは。

ちょっと赤面しつつ入漁料、ボート代を払ってボート乗り場へ。このボート乗り場へ向かう男二人、ただボート乗り場へいくだけなのに、平静を装ってはいるが必要以上に心臓がバクバクしている。そりゃそうさ。で、まずはボート乗り場入り口にある小屋から、体に合った救命胴衣を選ぶ。同行人は4回の試着の後、もはや骨董物となりつつある黄色い救命胴衣のチャックを慎重に閉めた。なんか佐々木健介の気分。ドキドキ。

よーくかんがえよー。命は大事だよー。

オールを掴み、重い足取りでボートへ。

ボートを前に呼吸を整える二人。

ロープを慎重に引っ張り、ボートを桟橋と水平に寄せる。

まず、先に私が飛び乗る。のは大変危ないので、腰を低くして、そろーりそろーりとカタツムリの移動のように乗り移る。


ふう。乗り込み成功。

桟橋上の同行人からオールや釣り竿などを受け取り、同行人の乗り込みを待ち受ける。

深呼吸三回。

左手で手すりを握り、右手でバランスを取り、右足をあげて、左足を踏み込む。


ちゃぽん。

子供が水面に石を投げたようだ。落ち着いて落ち着いて。


すとん。

ああ、よかった。ちゃんと乗れた。あ、涙が・・・。


アポロ11号によって人類史上始めて月面を踏んだアームストロングはいった。「これは小さな一歩にすぎないが、人類にとっては大きな一歩である」 と。今日の同行人の一歩は、その一歩に全く引けを取らない感動をボクに与えてくれた。ハイジ風にいえば「クララが立った!」っていうやつだ。ああ、今日はもう満足。借りた服は返したし、ボートにはちゃんと乗れたし、本日の目的無事達成。

とはいっても、釣りにきたので釣りをする。今回は同行人がオール係なので、とってもラクチン。トンボのオブジェを左に見ながら橋を越えたあたりで釣りスタート。同行人がオールを漕いでいる間に自分のセッティングは終わっているのですぐに投入。が、あたりナシ。前回はすぐにビンビン来たんだけれど、どうも反応がない。うんうん唸っていると、同行人がやっと第1投を湖底に投入。ボクが「今日はあたりないみたいだよ」と声をかけるより早く、速攻で一匹目を釣る同行人。なんだよそれ。その後も続けて釣る同行人に対し、なかなかペースがあがらずに二本目の竿を出して応戦する私は、どっちの竿にも集中できずにアタリがうまく取れないし、仕掛けが絡んで効率悪いことこの上なし。宮本武蔵に負けた佐々木小次郎って二刀流だっけ?。よくわかんないけれどそんな感じ。二股はあたりがあってもすぐバレるっていうことか。

本日のわかさぎは、前回に比べて釣れる数は少ないけれど、サイズが一割アップしていてうれしいなと。きっと卵を持っているに違いあるまい。妊婦かあ。うまそうだ。いや、わかさぎが。子持ちかあ。

わかさぎが二匹いっぺんにつれて喜ぶ同行人を見ながらボケーっと釣り糸を垂れる。 アンカーのないボートは時速5mの超スローペースで流される。ああ、のほほんのほほん。そんな私はハイジのおじいさん。この前健康診断したら血管年齢が四十代だった理由が少しわかった気がする。

大きくなったねえ。 モザイクの上からでもわかる笑顔の同行人。 二本竿でも釣果は0.7本分の私。


その後、アタリが遠のき、ポイントをこまめに換えるが、なかなかいいポイントが見つからない。そろそろ上がろうかなあと思い始めた頃、目の前に信じられない光景が。エレキボートにのった三人組が、このわかさぎが食い渋る中、3匹4匹まとめて鈴なりに釣りまくっているではないかい。それをみた同行人が一言、「すげえ、ハッスルしてるよ!」。ハッスルですか。そりゃすごい。こうしちゃおれんとハッスルスポットにそ〜っとボートを寄せてとりあえず満面の笑みで様子を見る。どうやら向こうに敵意はないらしい。よく見ると、どうやら向こうは魚群探知機を使ってわかさぎの様子を探っているようだ。ずるい。「いつか俺も魚探買って見返してやる!」とうっすら心に誓い、今日の所は10mほど離れたところでこっそり釣り糸を落とす。するとすぐにハッスルハッスル!入れた途端に入れ食いに!。釣り竿片手に「ハッスルタイム突入だよ!」といい合う男二人。六本木のキャバクラじゃないんだから。

で、結局、ハッスルタイムは長く続かず、魚探付きボートの一行はすぐにウィーンとどっかへいってしまった。やつらはまたどこかでわかさぎの群れを発見してハッスルするのだろう。いやあ、魚探欲しい。


11:30になり、今日は夜から「アキマ&ネオス」のライブ見学という大変重要な用事が控えていたので、これにてドロン。一路同行者宅へ。

同行者宅にて、さささっと下ごしらえをして、さささっと唐揚げにしてテーブルへ。次の唐揚げの準備をして、さっき揚げたやつを食べようとテーブルにいくと、あらもう残っていない。見ると釣りにいっていない、純粋に食べにだけきた某人が口いっぱいにわかさぎを詰め込んでモゴモゴしている。「おおっあおいおいひいれす(日本語訳=思ったより美味しいです)」だそうだ。そりゃよかった。釣りたて揚げたての卵を持ったわかさぎだ。そりゃあうまいさ。

卵持ちがアタリ。うまいのよ。 わざわざ南蛮漬けの汁を持参したのさ。


魚探と船舶四級免許とわかさぎ専用竿が欲しい今日この頃。

買い物してして

こういうの好きかな