11/19(土)大津港小川丸で午後マアジ釣り

 

うららかな秋の日、まったくの予定外であったタチウオ釣りを堪能した。いやあ、楽しかった。さあ、帰ってタチウオディナーを楽しもうかな。刺身がおいしいらしいよとタチウオ釣りを開始して一時間でリールに巻いてあった釣り糸を全部海底に落としてしまい、数時間も釣り船でボーッとしていた修行僧に話しかけると、強烈に目で何かを訴えかけている。はいはいわかりました。午後はアジ釣りですね。じゃあ二次会ということで。

釣り船に荷物は置きっぱなしにして、いったん釣り船屋に戻って午後マアジ釣りというコースの受付をおこなう。ここの半日釣りはアジでもタチウオでも午前でも午後でも通常は5,000円という、東方見聞録コースメニューみたいなちょっと考えてしまう価格だが、午前中から引き続き釣りをする変な人には2,700円というさくら水産飲み放題プランみたいなお値打ち価格。午前、午後の両方やっても7,700円(税/サ込み)と都内から普通に釣り船乗るより安かったりする。癖になりそうで怖い。

マアジ。

アジだったら持ってきたボート釣り用のリールと竿でバッチリだぜとか思ったら、船宿のねえさんに「はい、ビシ130号!」と景気よく重いコマセカゴとテンビンとオモリが一緒になった「ビシ」とかいう仕掛けをビシッと渡される。なんだこりゃタチウオのオモリより重いじゃん。ボート釣りだと20号とかなのに。どうやらここではタチウオと同じ竿、リールでアジを釣るらしい。豪にいれば豪に従えということで、やっぱり竿、リール、オモリ全部レンタルでいくことになる。仕掛けだけはボートのやつでも大丈夫っぽいので自前。やっと釣り道具を持ってきた意味があった。


そんな訳で、貸し道具で身を固めで乗船し、コマセであるバケツいっぱいのイワシミンチと、付けエサのアオイソメ、赤タンをもらって午後一時に出航。赤タンっていうのは、花札ではなくて赤いイカの短冊の略らしいんだけれど、どうみてもパプリカ。みじん切りの赤ピーマンにしか見えないんだよねえ。ということは、パプリカでもアジは釣れるのか。

赤ピーマン。じゃなくて赤タン。 お馴染みアオイソメ。切って使う。

お台所。 イワシミンチとビシ130号。重いぞ。

イワシミンチを詰めたビシの先には、クッションゴムを経由して、上針に赤タン、下針にアオイソメを付けた愛情たっぷりお手製仕掛け。ハリスは前々回のボート釣りで何者かに2号をぶち切られたので2.5号とちょっと太め。釣り場所は猿島という大津港から気合いを入れれば手漕ぎボートでもいけそうな場所で、水深も30〜40メートルとタチウオに比べれば全然浅い。ちなみにこの船に乗っている人はほとんど午前中タチウオ釣っていた人がそのまま乗っていたりする。なのでみんな電動リールだ。アジって電動リールで釣るもんなんだとちょっとビックリ。若船長の合図でアジ釣りスタート。この第一投を投入する瞬間が好き。乗合船なのできっとボートより簡単に釣れるであろう。アジだし。いっぱい釣れたら干物にしなきゃ。うふふ。

釣りスタート。

あれ、釣れない。私の甘い予想だと一投目からダブルのアジ、二投目には30センチのマダイが釣れるはずなのだが、ちっとも釣れない。周りも全然釣れていない。そんなはてなマークだらけの時間が30分程過ぎた頃、ようやくポツポツと周りが釣れだした。しかし私の竿には一向にアタリ無し。なぜさ。とりあえず修行僧よりは先に釣りたいなあと思っていたが、先に釣ったのは修行僧。同じ竿、同じリールで先に釣られると悲しい。しかし、釣れたのは20センチ程のシロギスだった。アオイソメに食ってきたらしい。なんだシロギスかと安心していたら続けざまにアジも釣りやがった。悪い奴だ。

シロギス。 アジ・・・

釣れません。全然釣れません。一匹も釣れません。いや、周りの人は順調に釣っています。私だけ釣れません。

釣り始めてから2時間が経ちましたが、釣れません。ええと、今日はアジ釣りだよな。アジ釣るのってこんなに大変だったっけ。そういえば前回のボートでもアジは一匹も釣れないで、イシモチやらカサゴばっかり釣れたっけな。私はアジに愛されていないのだろうかと絶望の縁に立ち、そのまま真っ逆さまに落ちそうになったその時、やっと、やっと、やっと待望の一匹が釣れた。ミニカサゴ・・・。

小さいカサゴ。リリース。

わかった、この赤タン、私だけパプリカなんだ。赤ピーマンなんだ。だから釣れないんだ。きっとそうだ。 いやいやいやいや、だんだん疑心暗鬼になってきた。アジ。アジが釣りたいの。アジが釣りたいのーと魂で叫び続けた結果、どうにかこうにか釣れた。ボートで釣ったのより小さいアジ。でも釣れて本当によかった。どうやらパプリカでもアジは釣れるらしい。いやいやいや。

やっとアジが釣れた。涙。

終了間際、ここは一発趣向を変えて、イシモチ狙いでアオイソメを一匹掛けして投入。すると一発で狙い通りのイシモチゲット!。うん、やっぱりアジよりイシモチの方が相性がいい。男はやっぱりイシモチだと修行僧に自慢したら、イシモチ狙いに切り替えた修行僧に2匹連続で釣られてしまった。ムキー。やっぱり悪い人だ。

サンキューじいさん。 本当に釣れるのかしら。

そんな訳で16時半、長きに渡った本日の釣り終了 。結局私が釣ったアジは3匹。途中で船酔いでダウンとか、疲れて寝ちゃったとか、そういうのナシ、全力投球して、アジ3匹。3匹ってタチウオより少ないな。周りの人は20匹とか釣っていていも3匹。修行僧でも13匹。負け戦。悔しい。

多く釣った人は荷物運びの罰。 塩が吹いている。

船宿で振る舞われる、本日二回目のうどんがうまい。涙のせいでちょっとだけしょっぱくなってしまったが。くそう。

うまいのよ。

アジが3匹しか釣れなかったのは、どうやら私だけハリスが2.5号と太かったのが原因の気がする。周りはたぶん2号。この0.5号の差が大きかったらしい。前回のボートでアジが釣れなかったのも同じ原因かな。大物対策なんかしなければよかった。よし、今度は1.5号の細い仕掛けでいっぱい釣ってやる。でも細い仕掛けに変えたら大物が釣れて切られちゃうんだろうな。うーん。永遠の課題だ。


買い物してして

こういうの好きかな