2009/6/14 東京湾の乗合船でアナゴ夜釣り@伊藤遊船

今シーズン二度目のアナゴ釣りへ

前回いったリレー船でアナゴが二匹という自己ワーストを記録してしまった。ウナギ釣りのほうがまだ釣れる。これはすぐに挽回せねばと思っていたのだが、ぼやっとしている間に二か月が経ってしまい、もうアナゴ釣りシーズンの周富徳。いや、終盤戦か。全然違うな。

アナゴ釣りっていうのはシーズン一発目は「アナゴ釣りってどうやるんだっけ?」と思いだしている間に終わってしまうので、二発目こそが本番ですよということで、また伊藤遊船にやってきた。今度はリレーじゃなくてアナゴ船でね。ほら、リレー船だとうっかりマゴチを釣っちって人生の目的を失っちゃうと困るから。

埼玉に引っ越してきてから、富浦あたりの海がとても遠く感じてしまい、もっぱらウナギかアナゴばかり釣っている今日この頃。埼玉に釣りをする友人が一人もいないんだよね。別にいいんだけど。

これはあれか、バンドメンバー募集を楽器屋の掲示板に張るように、釣りメンバー募集を上州屋の掲示板に張ればいいのか。

「ギター、ドラムス、急募。完全プロ志向。キーボードも歓迎!まずはGLAYのコピーから!」みたいに、「運転手、オール担当、急募。船舶免許歓迎!まずはアジロボートから!」みたいな。

そしてすぐに方向性の違いで解散すると。

そろそろボートのハゼ釣りもいいシーズンですね。

 

数年前はアサリを売っていたが、今日はホンビノス。東京湾の変化を目の当たりにした気分です。

 

どっちかというと船着場にへばりついたカキのほうが食べたい。お腹壊しそうだけど。

本日は雨の予報だからか、余裕のある8名での出船。せっかくなので空いていた左のミヨシを陣取ってみました。ところでミヨシとトモってどっちがどっちかわからなくなるよね。あとテツとトモとか、タカとトシとか、トムとジェリーとか。

本日の目標はとりあえず10匹。でも今年はアナゴが不調で去年の半分程度の釣果らしいので、すぐに5匹へ下方修正。最悪でも3匹。いや一匹でも釣れればいいや。とか言って20匹とか釣っちゃって竿頭になって伊藤遊船のブログに写真が載っちゃったりして。

などと一人でモヤモヤと妄想をしている間に船は釣り場へと進んでいく。

船の四隅はオマツリしづらいから好きさ。みんな好きだろうけど。

 

ダイソーでかったケミホタル的なライト。6本100円と格安。

 

でも付属のチューブが小さくてうまく入らないんだ。チューブを五ミリくらいの小口切りにすると使いやすいよ。今日の有益情報はこれくらいです。

 

半そで短パンで耐えている人発見。移動中は船の中にいたほうがいいですよと言おうか迷う。で、言わない。言わないで、己の行動で示す。

 

雨が降らないといいなあ。

 

スターウォーズの帝国軍的なロボット。

釣り場到着

釣り場に到着して、まずは仕掛けのセッティング。餌は船宿から支給されるアオイソメで十分なのだが、やっぱり同条件の同船者を出し抜くためには自前の餌がいい場合もある。ということで、スーパーで半額になっていた時に下処理して冷凍しておいたサバの切り身を持ってきたのだ。

さあ、これでアナゴを寄せてやるぜと思って開けてみたら、豚レバーという罠。

ガーン。

これはあれか、お魚キラーに入れてテナガエビを取ろうと冷凍しておいた豚レバーか。これじゃあアナゴは釣れねえよなあと思ったけれど、せっかくなので使って見たが、やっぱり釣れなかった。

どんよりとしております。

さて本日は船に余裕があったので、私のすぐ左側で伊藤遊船の方が竿を出していた。これはプロの腕を見られるいいチャンス。なにが正解なのかがよくわからないアナゴ釣りなので、一度うまい人の技をじっくり見てみたかったのだ。

二本の短い竿で「小突き釣り」というのをやっているようです。

 

私が仕掛けを準備している間に一匹目をゲット。

なるほどあれが本物の小突き釣りか。さて私はどうやって攻めようかといろいろ考えたのだが、せっかくミヨシに陣取ったので、キス釣りのように遠くに飛ばして、少しづつさびいて広く探っている方法でやってみることにした。

一本づつできるだけ遠くに飛ばし、両手に竿を持って、片方ずつゆっくり持ち上げては、たるんだ分を巻いていくという作業を延々繰り返す。

竿はアナゴ用というのを持っていないので、キス用です。これは撮影のための持ち方で、別にこうやって持って釣りをしている訳ではないです。って前にもどっかで書いた気がするな。

ところで今日持ってきたリール、たまたまハンドルが右巻きと左巻きだったのだが、これだと両手に竿を持ったままでも、巻きたいリールの反対側の手で巻けるから、けっこう便利である。V字釣法と呼んでいただきたい。

でもアタリがあったときに、どっちの手でリールを巻くのかわからなくなってあわてるから、けっこう不便である。

プラスマイナスでいうとマイナスの方が多いが、今ここでハンドルの付け方を直そうとすると、間違いなく部品を海に落とすので自粛。

そんなわけで、最初に釣れたのはクモヒトデでした。

このキス釣りのような釣り方をしていたら、アナゴより先にキスが釣れた。

がってんがってん。

一匹目の魚がキスだと、リレー船に乗った気分になります。

 

釣り方はキスっぽいけれど、仕掛け自体はノーマルなアナゴ仕掛けです。

あ、今気がついたのだけど、夜行塗料が塗られているオモリを使っているんだから、昼間のうちにバッグから出しておいて、たっぷりと太陽光を吸収させておけばよかった。

エサは捕られるが、アタリがわからない

さて本日のアナゴの活性ですが、前回よりはエサが減るので活性はそこそこある様子。でも残念ながらアタリがわからない。船近くまでゆっくり巻いてきて、あげてみたら餌がないというのが何回もあった。

それでも何回かはググッというはっきりとしたあたりを感じることもあり、大きく竿を上げて合わせてみたけど、あたった方じゃない竿で合わせていたりという、いかにも二本竿に慣れていない感じの「旗揚げゲームで負けた人」みたいなボケをかましてしまう。

仕方がないので、当たりがあったら、面倒なので左右両方の竿を大きく合わせる「バンザイ釣法」というのを開発して、どうにかポツポツと拾っていく事ができた。

アナゴとウナギって、上から見るとやっぱり似ていますね。

 

釣れないことはない、という感じ。

 

何回か場所移動を繰り返して、最後にはクラゲだらけの場所へ。「クラゲのいる場所は潮通しがいいから釣れる」らしいよ。

パラパラと小雨が降り続く中、集中力を切らすことなく頑張ったけれど、結果はアナゴ4匹、シロギス1匹。昨日いったウナギと同じ数だ。この日は残念ながら食いが悪く、4匹程度の人が多かった様子。私はコンビニに行くのを忘れて買い物ができずとても腹が減っていたというのに、アナゴの食いが悪いとはどういうことだ。

それでも隣でやっていた伊藤遊船の方は、仲乗りの仕事をやりつつ10匹。こうもわかりやすく腕で差がつくものなんですねー。

恥を忍んで私の悪かった点を1000000000000003、いや船長さんに聞いてみたら、「竿が柔らかすぎるよ」との事。餌がとられるのは、竿が柔らかすぎるからアナゴのついばむようなアタリが取れないためらしい。

なるほど、薄々は感じていたのだが、やっぱり私のロッテのFit's(あのCM好き)くらいにフニャンフニャンしたキス用の竿だと合わせが必要なアナゴには柔らかすぎるのか。確かに伊藤遊船の方は、短くて硬そうな竿でやっていた。あの竿はやりやすそうだ。ってこういうことは乗船する前に聞くべきですね。というか4回もアナゴにチャレンジしてようやく気がつく基本中の基本。

まあ今日はこれがわかったということが、4匹のアナゴ以上の収穫である。と自分を慰めて、次回のアナゴ釣りはアナゴ専用竿を買って挑んでみたいと思う。今シーズン中に次回があるのか謎なのだが。

今日も身軽な帰り道。

 

桟橋で待っていた猫に差し上げる魚はない。

 

乗船後にサービスされるお椀がホンビノスだったのでびっくりした。この貝、すごいいいダシがでますね。

やっぱり圧倒的にうまいよ、アナゴっていうやつは

たった4匹の釣果とはいえ、夕飯で食べる分にはまあ十分な量。一番大きな一匹を白焼きにして、残り三匹とシロギスは天ぷらに。

アナゴの白焼き、一年ぶりに食べたけれど、やっぱり最高だわ。天ぷらよりもアナゴのうまみがストレートに感じられて素敵。

これがうまくないという人とは会話が成り立たないと思う。

もちろん天ぷらは安定のうまさ。ただせっかくのいいアナゴに古い油を使っちゃだめですね。いまいちカラッといかなかった。今日のところは白焼きの勝ち。

ボリューム不足はピーマンとシソで補う。シソの天ぷらが最近のヒット商品。片面だけ衣をつけて、さっと揚げるのですよ。

 

骨と頭二度揚げしていただきます。これがまたうまいんだ。

うん、やっぱり食べ足りないや。

次回はアナゴ専用竿を二本新調して、乗船前に釣り方を船長に再確認して、万全の態勢で挑む事を誓うであります。

めざせ竿頭!

伊藤遊船 × 私的標本

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まあ船宿さんとの会話の糸口程度にでも使ってみてください。

 

買い物してして

こういうの好きかな