12/3(土)寒ブナ釣り
先週、亀本さんのエサとなる(いまだに食べないが)エビやら小魚やらを捕まえている時に偶然見つけた地域密着系都市型エンタテインメントフナ釣り場。昼間の野暮用を済ましてからちょっくら自転車でいってみた。しかし、12月の太陽っていうのはずいぶん短気だね。二時半に家を出たときにはもうずいぶん日が沈んでいるじゃないですか。ダッシュダッシュで自転車を漕ぎ、どうにか三時前に現場到着。さて、どこの場所でやろうかなと期待いっぱい夢いっぱいで池の周りをあるいていたら、でた!
でた! |
修行僧!また出たな!
いや、事前にメールが着ていたので、彼が午前中からここに来て釣りしているのは知っていたんだけれどね。一応驚いてみた。なんか今釣れたばかりのフナを自慢げに見せびらかしやがる。調子はどうかと社交辞令で聞いてみると「すっげえ楽しい!」となにやら興奮している様子。ビクの中にはフナが4匹。なんかアタリは多いんだけれどなかなか針にかからないらしい。私もやる。
修行僧から2メートル程左にある釣り座に陣地を構え、西谷さん(仮名)からいただいた、大変立派なへら竿に、ダイソーで昔買った釣り糸やら上州屋で安売りしていたウキやらの安っぽい道具でつくった仕掛けをつなぐ。エサは修行僧から頂戴したグルテンな感じの練り餌。丸めて揚げたら美味しそう。袖針1号とかいうちっこい針に米粒くらいに丸めたエサをつけてヒョーイと投げる。なんだかとてもウキウキする。ウキ釣りだけに。いや、そうじゃなくて。
安物の糸。 | 安物のウキ。 |
ちっこい針と貰い物のエサ。 |
水深は約1メートルととても浅い。うーん、ちょっとこの場所で使うには竿が長すぎたかな。池の対岸まで13メートルくらいなのに、竿の長さが5メートルくらいある。いい竿なんだけれどな。まあいいか。ポチャンと投げ込んだ8メートル先に浮かぶちっこい唐辛子浮きをレーシックで視力を回復した目玉で必要以上にギョロッと睨む。うん、見やすい。すごいぞレーシック。この「遠くに浮かんだ小さなウキの動きがハッキリ見える!」という事実だけでも、手術してよかったなと思う。む、ウキが沈んだ!ええと、えい、あれ、だめだ。うう、目はいいんだけれど、その目から届いた信号が脳に伝わり、竿を持つ右手を上げろという命令が届くまでに2秒とかかかりやがる。これが老いというものか。なんか悲しくなってきた。あ、なんか修行僧がでっかいの釣ってやがる。くそう。
目にピンクのハートを入れておこう。 |
しかし、このノベ竿でフナを釣るという釣り、私が小学生の頃から延々やっているな。フナ釣りって普通は小学生以下、定年後以上という、極端に年齢層が上と下の人しかやらない釣りだけれど、私は中学生の頃も、高校生の頃も、大学生の頃も、一応社会人の今も、たま〜に思い出したようにやっている。別に釣って食べる訳でもないんだどね。そういえば、数年前に亡くなった父親と最後に一緒にいった釣りも小ブナ釣りだったかな。というか、フナ釣り以外を一緒にやったことないや。ほら、埼玉県民だったから。
そんな私のマイフィエバリットフィッシング、フナ釣りなんだけれど、全然上達しないんだ。これが。エサを投入して5秒もすればアタリはあるんだけれど、ちっともあわせられない。ちっこいクチボソとかがエサをついばんでいるのかな。でも修行僧はちゃんとフナを釣っているしなあ。むむむ。日が暮れるまでにぜひ一匹釣りたい。釣りたいったら釣りたいな。
あ、はずれた。
い、はずれた。
う、はずれた。
え、はずれた。
お、かかった〜。
ああ、やっぱりリールのない釣りっていうのは楽しいな。たとえ10センチ程のフナでもギュンギュンとひいてとても楽しい。ゆーっくり、ゆーっくりとヒキを楽しみながら釣り上げたのは、フナ!キンブナかな。いやあ、久しぶりにフナ釣っちゃった。これは確かにスッゲエ楽しいわ。やっぱり冬は釣れないウナギを釣るよりは釣れるフナだな。うんうん。
ちょっと竿が長かったかな。でもレーシックアイなので平気。 | フナ!どう見てもフナ! |
うーん、楽しい。なんか一匹釣れたら昔の感覚が戻って来たみたい。あいかわらず空振りが多いけれど、目と脳と右手の神経が繋がった気がする。ウキがピクッとしたらヒュンと竿を上げるとフナがヒューンだ。そんな感じで急に寒くなって来た4時頃までの正味1時間の間に、フナを3匹、クチボソ1匹が釣れた。うん、いつぞやのアジ釣りと同じ釣果だ。一番小さいフナを一匹だけ持って帰ろうかな。ちなみに修行僧の釣果は9匹だった。
クチボソ。本名はモツゴだったかな。こいつがエサをとる。 | ちっこいフナ。 |
今日一番の大物だい。まあフナなんだけれど。 | フナ3+クチボソ1。 |
修行僧の魚籠。フナ9。 |
さて、帰ろうかな。あ、猫! ニャーン! この猫、確か先週もいたな。ああ、なんかニャーニャーとエサをくれくれいっていてとてもかわいい。なんかエサをあげたいけれど、練り餌しか持ってないや。あ、修行僧が「魚肉ソーセージ」なんて秘密兵器を隠し持っていやがる。なんかすごい勢いで猫にひったくられているし。いいな、私もエサをあげたいな。あ、今書きながら気がついたんだけれど、猫は釣った魚が目当てだったのか。やっぱり野良猫には魚肉ソーセージよりも魚だよな。次にいったらあげてみよう。なにか恩返ししてくれるかもしれない。もうすぐ正月だし。うんうん。
君は先週もいなかったかね。 | すごい早さで魚肉ソーセージをふんだくる! |
遠くからニャーニャー訴えられてもねえ。かわいいけれど。 |
いやあ、やっぱりフナ釣りは楽しいなと。日が暮れる前にさっさと荷物をまとめて帰る途中、さっき魚肉ソーセージをあげた猫がお見送りをしてくれた。なかなか律儀な奴。とか思ったら似たような猫が何匹もでてきた。うーん、どうやらこの辺一帯を縄張りにする猫一族らしい。深いね。
お見送り? | なんかいっぱいいる。 |
そんな訳で、我が家の水槽にはドジョッコに加えてフナッコが登場。春はまだ先だ。
どじょっこ、ふなっこ。 |
春になったら、ここで釣った魚をエサにして、富浦でマゴチを釣るんだ。