2004/11/06(土)千葉県高滝湖でボードワカサギ釣り


今は、もう、冬。ああ、冬さ。わかっているよ。じゃあどうしろと。そうだ、ワカサギ釣りに行こう。そうだそうだと去年確か3回くらい行っている千葉県の高滝湖へいってきた。寒い季節なので、なんとなく一人旅。

精一杯の厚着をして、夜中の3時半に家をでて、蔵前橋通りから延々と続く千葉の国道を走り続け、297号(ニクナゴウ)を左折しつつ早幾年。途中コンビニでおやつと穀物を買い込み、釣具屋でワカサギ用の仕掛けとエサ(アカムシという名の蚊の幼虫とベニサシという名の蠅の幼虫を赤く染めたやつ)を購入。ああ、霧が濃い。なんか最近、釣りにいく道中こんな感じだな。ということはこの後は雨か。

細長くてクリームが挟まったパンが好きだ。 釣具屋。夜中でもやっているよ。平日は知らないけど。

霧。暗。寒。

297号を20キロほど走ったところで、ゾウの国目指して右折。細い道を細々といった先に懐かしの高滝湖発見。ボート乗り場はここ。時間は5時半。暗い。ちっと早すぎかなと思ったけれど、周りはもっと早くて、すでに貸ボート屋の受付には、我先にワカサギを釣らんと老若南野20人以上が並んいてたりする。たまにブラックバスを釣りに来ている、季節感のないアメリカンな人もいる。

暗い。 長い。

ところで、さっきから「毎日誰かが落ちています!自分は落ちないと思っている人が落ちるんです!」と、我が身に染みるアナウンスが繰り返されている。そうか、みんな落ちているんだ。きっとそうに違いない。一人納得してボート屋で2630円支払って、必要以上に足をガタガタ震わせながらボートに乗り込む。ふう。あ、オール持ってくるの忘れた。

そんな感じで出発進行。まずは去年、人生で初めてワカサギを釣った加茂橋の下へ。おお、ボートって一人乗りだとズンズン進むのね。ほどなく釣り場に到着。ええと、なんか湖面に霧がかかって怖い。なんか妖怪とかネッシーとか出てきそう。高滝湖だからタッキーか。趣味じゃないな。うわあ、後ろ振り返ってビックリした。なんか湖面から超でっかいおばけトンボが突き出ている。なんだ、オブジェか。怖いって。こっちは一人なんだからもう少し容赦してくれないと。ただでさえ最近地震やら台風やら雷やら噴火やら怖いことが多いんだから。でもおばけなんか怖くないやいとビクビクしながらワカサギの仕掛けを取り出す。で、10本ある針を丁寧にはずしていくんだけれど、この時点で三本くらいの針をぶっちぎってしまい、7本針の仕掛けになってしまう。そうか、私は不器用だったのかと愕然としながらも、どうにかアカムシとベニサシを交互につけていく。ああ、まだ針が多い。なんかちょっと雨振ってきた気がする。

・・・怖い。 おお、トンボのおばけ。

アカムシ。蚊の幼虫。血を吸う前から赤いのよ。 ベニサシ。人工的に染めてある蛆。さわると手がピンクになります。

針が10本もありやがる。そりゃパニックになるべさ!

ベニサシで思い出した。最先端の医療で、糖尿病で壊死した部分の治療で、無菌処理されたクロズキンバエの蛆虫に腐れ肉を食べさせるという「無菌ウジ療法(Maggot Debridement Therapy;MDT)」という治療法があるそうだ。この方法だと壊死した部分だけきれいに蛆虫が食べてくれるので、メスとかで切り取るよりイイらしい。はだしのゲンもビックリの治療法だなと。ああ、足が痒い。

そんなコネタは置いておいて、わかさぎ釣り再開。ちなみにわかさぎを釣る竿は、穂先がヘロヘロ柔らかい1.2mくらいの竿が使いやすいと思う。堅い竿だとアタリが全くわからないし、ワカサギのヒキが伝わってこないので面白くない。といいつつ私はまた阪神竿。シロギスだろうがカワハギだろうがアカエイだろうがウナギだろうがワカサギだろうが同じ竿。そしてマゴチもそのうちこの竿で釣るのだ。

くしゃみをしながらエサをつけた仕掛けに五号のオモリをつけて湖底へぽちゃん。くしゅん。底までオモリが落ちたらワカサギのいるタナを探すべく、ピョコピョコと誘いながら少しづつ巻いていく。するとリールを五回くらい巻いたところでピコピコポンと早速アタリが!。クルクルクルとリールを巻けば、おお懐かしのワカサギがキラッキラッと輝いているじゃないですか。季節的にまだちょっと早いため小さめだけれどそれでも素敵。

また阪神竿。 お、釣れた。今シーズン初のワカサギさん。

よっしゃよっしゃと竿を二本出して張り切っていると、ワカサギの振りをした魚が混ざって釣れていることに気がついた。並べてみるとわかるんだけど、なんか違う。雨空トッポとライポくらい違う。鱗が大きくて、骨格が立派だ。誰だ君は。ワカサギだけにサギに会った気分だとでもいうと思ったのか。いうけど。しかしまあ、同じ湖の小魚だ。鯉科のなにかだろう。きっとオイカワだ。知らないけど。まあキタマクラとカワハギのような危険な違いがあるわけじゃなし、食って食えないことはないだろうということでキープ。なんかデカイのも混ざっているけど気にしない。食える食える。おっと、今度はワカサギとは似ても似つかない丸い魚体、ブルーギルじゃないですか。どうしよう。私の釣りは食うか(魚を)食われるか(エサを)の真剣勝負なので、まあ食える食えると一人で納得して、人目がないのをいいことにキープ。

ボートのスノコに魚を落とすんだこれが。 上がワカサギ、下がオイカワ。多分。

あきらかにサイズ的にワカサギじゃないな。 体型がグラマラスなのは外来魚だから。

ああ、エサひっくり返した。 ああ、仕掛けがからんだ。

その後も自分が不器用であるがために起こる様々な困難を乗り越え、ぽつりぽつりとワカサギを釣り上げて、どうにか夕飯分を確保。今日はベニサシよりアカムシのほうにアタリが多かったな。そしてタナは下から1メートルくらいの中層がよく釣れた。おや、いつの間にやら霧も晴れていい天気に。釣りに来て晴れたのはいつ以来だろう。寒いと信じて厚着してきたのに、どちらかというと暑いくらいのポカポカ陽気で気分がいいなと。途中、色気を出して湖の南の方にいったけれど、そっちはあんまり釣れなかったのですぐ戻ってきた。ああ、ボートがまっすぐ進まない。でも久しぶりに運動した気分。

陸から釣る人もいます。 面倒なので置き竿。そこそこ釣れる。

暑い。 ワカサギの鱗。去年の鱗だったりする。

三つ釣れた。とってもうれしい。 太陽にあたってキラッキラ。

夕飯分。

一時過ぎに食料とエサが尽きたので早上がり。慎重にボートから上がって本日の釣り終了。久々に一人で釣りをしたけれどなかなか楽しいなと。でも寂しいなと。今度はだれか巻き添えにしてまたこようかなと。

ボート乗り場。結構怖いんだわ。 いいところだ。

ラーメン屋。食べたいけれど食べない。

さあ帰ってワカサギの唐揚げつくろう


買い物してして

こういうの好きかな