4/29(金)近所の川で天然ウナギ釣り
新小岩は素敵だ。自転車で行ける範囲に、天然ウナギが釣れる川が何本も流れている。ハゼもテナガエビも釣れる。釣ったことないけれど、1メートルを超える青魚とか草魚も釣れるらしい。素敵だ。
そんな訳で、昼過ぎに起きた休日に、自転車に乗って近所の川にウナギ釣りにいってきた。ちなみに実は今年二回目のウナギ釣りだったりするが、一回目はミミズを掘る時点で失敗したため、ろくに釣りにならなかったのさ。リール持っていくのを忘れたし。なので今回は一回目の反省を踏まえて、ミミズは上州屋で買ってみた。ミミズは基本的に掘るモノなので、「ミミズを買う」という行為を久しぶりにしたんだけれど、ミミズって種類が豊富なのね。おじさんビックリしちゃったよ。
ミミズにもいろいろな種類があるのね。 |
悩みに悩んだ結果、一番安かった「神竜ミミズ」を購入。お金は大事だ。張り出されている「ミミズのサイズ表」だと対象魚が「ハゼ・渓流」となっているが気にしない。神竜ミミズと釣り竿3本持ってチャリンコでゴー。
しかしまだ4月なのに暑いな。汗をダラダラ垂らしながら釣場到着。いつ来てもここはシーバス狙いのルアー釣りの人しかいないなと。早速山本リンダ風に「ウナナーウナナーウナウナナー」とブツブツつぶやきながらウナギ釣りの仕掛けを用意して、神竜ミミズを針につけたら竿を振り回してエイヤッと川に放り投げる。竿先に鈴をつけたら、あとはキティちゃんのシートに寝っ転がって、リンリンと鈴が鳴るのを待つのみ。ちなみにこの釣りを続けていると、私生活でも鈴の音に敏感になる。実家で猫がリンリン通る度に、あるはずのない竿を探してしまう私。
神竜ミミズ。10%増量だ。 |
寝っ転がって考え事をしている内に、ぐっすりと眠ってしまった。この時期の河原は蚊もいないし温度もちょうどいいので枕が変わってもよく眠れる。ムニャムニャと東京スカパラダイスオーケストラのメンバーが七曲署の刑事をやっているドラマを夢の中で見ていたら、日暮れ前にリンリンリンと鳴る鈴の音で目が覚める。ちくしょう、なかなか楽しそうな夢だったのにと、待ちに待った鈴が鳴っているのに不機嫌という不条理な精神状態でリールを撒くと、糸の先からヌルヌルとした抵抗が伝わってくる。不機嫌から上機嫌に早変わりしてエイヤっと水面から抜き揚げると、そこそこのサイズのウナギさんが竿先にぶら下がっているじゃないですか。素敵。
うなぎ心霊写真。 | にゅるにゅる。 |
釣れたウナギをバケツに移し、ニヤニヤしながら眺めていると、またすぐに別の竿がリンリンと私を呼ぶ。慌ててリールを撒くと、こちらもウナギさんがぶら下がっている。釣れた釣れたと喜んでいたら、またまた鈴がリンリンリリンと恋のテレフォンナンバーを鳴らしやがる。わお。そんな訳で続けざまにウナギ3匹ゲット。生きていればいいこともあるもんだと一人納得し、早々に釣り終了。ありがとう、神竜ミミズ。
わーい。 |
家に帰り、釣った鰻を水槽代わりのクーラーボックスに入れて泥抜きをさせる。都会のウナギを食べるのには気分的に必要な行為なのだ。
で、次の日の朝、ウナギさんに朝の挨拶をしようとしたら、なんと3匹ともお亡くなりになっていた。トン吉!チン平!カン太!。死因は水死。あ、エアーポンプでブクブクするを忘れていた〜。半年振りのウナギだったのでついウッカリ。これはウナギに悪いことをしたなと強く反省。あと数日泥を吐かせたかったのに。
お亡くなりになったウナギをそのまま放っておく訳にもいかないので、たっぷりのあら塩でお清めし、朝っぱらからウナギを捌いて、少しでも臭みを減らそうと日本酒に漬けておく。既にお亡くなりになっているウナギを捌くのはとっても簡単だなと。でも捌いている途中に手にウナギが巻き付く感じを楽しみたかったので、ちょっと物足りない。次釣ったらちゃんとブクブクしようっと。
うなぎさん。ごめんなさいね。 |
その日の夜、家に戻って早速ウナギを冷蔵庫から取り出し、魚焼き用金網の上に置いたスルメ用の挟むタイプの焼き網を使って白焼きにする。これで焼くと丸まらなくて便利だ。ひっくり返すのも金網ごとひっくり返すのでラクチン。私に串を打つ技術はないのさ。
金網二段重ね。 |
とりあえず白焼きでいただく。うん、ちょっと泥臭い。やはり泥抜きする前に水死した鰻はムリがあったか。でもワサビをたっぷりつけて食べれば泥臭さが気にならなくて美味しい。冬眠明けの春鰻は身が痩せていてパリパリしているなと。ついでにつりボートおきむらで貰ってきたワカメを使って、うざくにしてみた。うざくって作ったことないけれどこんなんでいいんだっけ。うざくのザクってなんだっけ。まあいいや。ワカメがウマイな。タレに梅肉を入れたらもっとうまいな。
山葵多めで。 | だし汁と醤油と酢のタレをかける。 |
半年ぶりのウナギ、なかなか美味しかった。さすが天然。でも次はちゃんと泥を吐かせてから食べよう。欠点は泥を吐かせているうちにペットとして認識しちゃう事なんだけどね。ううん。